本当に平出レフェリーの判定は "ヒドい" のか?
今回はかなり際どいネタをお届けします。
目次
はじめに
スポーツの試合では欠かせない「審判」という存在。
誰かに応援されるわけでもなく、誤審しようものなら両チームのファンから非難を轟轟と浴びる孤独な存在です。
↑ でテクニカルファウルをコールしたり、IRS(ビデオ映像確認)をしているのが平出レフェリーです。
今回はどうも富山ブースターから評判の悪そうな平出レフェリーを例に、氏のコーリング数の他レフェリーとの比較、富山と他チームとの比較をしてみたいと思います。
レフェリーごとのファウル提示傾向
2020-21 シーズンのこれまでの試合で、笛を吹いた試合でのファウル提示傾向を集計しました。
ただし、試合中に「誰が」どの判定をしたのかは記録されないので、あくまでも審判として参加した試合での傾向を見ています。
* 2021.3.21 第27節までの集計
* 値は1試合平均(チームに依らず)
平出レフェリーは漆間レフェリーに次ぐ多さの 44 試合で笛を吹いています。3番目が加藤(誉)レフェリーなので、ちょうどプロレフェリーに挟まれています。つまりはプロレフェリー並みの活動量と言えます。
さて、ざっくり 2 名のプロレフェリーとのコーリング傾向を見てみますと、実はさして差がないことが分かるかと思います。
テクニカルコーチファウル、テクニカルベンチファウルは2人より多いですが平均より下、逆にテクニカルやアンスポは2人より少な目で、特別に選手と戦いたがるようには見えません。
その他の傾向として、オフェンスファウルは少なく、シュートファウルやバスケットカウントが多いため「攻撃側有利」の審判と言えます。他の項目を平均値と比べても、比較的笛を使わずに円滑に試合を進めようとする審判ではないかというのが率直な感想。
富山との相性
「平均値で優秀でも、もしかしたら富山を目の敵にしてるかもしれないじゃないか!」と思う方もいるかもしれないので、チームごとの笛傾向を見てみましょう。
* 緑セルは全チーム平均
* 赤セルは平出レフェリーが吹いた1チーム平均
* 値はそのチームに対して吹かれた平均
テクニカルベンチファウル・テクニカルファウルは全試合平均の倍程度となっていますが、レフェリーごと/チームごとは試合数が少ないので1回でもあると平均値が高く見えてしまう傾向があります。実数で見ると 8 試合合計でそれぞれ 1 個と 2 個です。
他項目では概ね平均値で推移していると言えそうです。逆に被ファウル、バスケットカウントにおいては富山は優遇されていると思えるほど多かったりします。
それでも「ほれ見ろ!テクニカルベンチファウル・テクニカルファウルが多いやないか!」と指摘される声があるかも知れないので、富山に対する他の審判との比較も載せておきます。
ご覧の通り、平出レフェリーは富山のファウル数の概ね平均値と同値ですので「特別多い」ということは全くありません。
今まで見てきた内容を総合しても、平出レフェリーは(少なくとも数字の上では)笛の持つ権力に頼ることなくゲームを進行できるレフェリーである、と結論付けるのが妥当であると思います。もちろん納得がいかない判定も時折り出てきたりはしますが、むやみやたらに権力を濫用するタイプではないと評価はできます。
むしろ数字を通して、氏のコーリングのレベルの高さ・リーグに対する貢献度の高さに気づき、評価を新たにしたというのが正直なところです。
結論
当ブログでは平出レフェリーをプロ級の審判と認定します!
他のチームでも「この審判と相性悪いなー」みたいなものがありましたら教えてください。検証してみたいと思います。
おまけ
テクニカルコーチファウル順
テクニカルベンチファウル順
パーソナルファウル順
オフェンスファウル順
シュートファウル順
テクニカルファウル順
アンスポーツマンライクファウル順
バスケットカウント順
担当試合数が少なくて値が跳ね上がるのは理解できますけど、10 試合以上担当してテクニカルやアンスポが平均 1 に近いレフェリーは怖いです。。。