Bリーグ好き勝手

Bリーグ(国内バスケットボール)の主にB1を中心に、スタッツを考察したりしなかったり

【B1】勝手に大解剖! 横浜ビー・コルセアーズ編

 

2022-23 シーズンが開幕して早くも 10 試合以上が経過した Bリーグです。

昇格組を含め そろそろ各チームの特色が見えてきた頃あいですので、各チームのレビューでもしてみたいと思います。

 

今回は 横浜BC!

 

 

目次

 

最近の成績

 

横浜ビー・コルセアーズ(横浜BC/ビーコル)は、2022.11.29 時点で 13戦6勝と勝率はほぼ五分(46.2%)。さらには名古屋D・A東京相手の勝利をはじめ、敗戦も一方的な大差負けはほぼなく接戦に持ち込めています。全体13位/地区4位。

 

横浜BCの傾向

  • 今季は ややオフェンス寄り のチームに変化。
  • ペイントエリア内からのショットを多用。ペリメーター/スリーポイントなどのジャンプショットは比較的少ない。
  • あくまでも感覚的には、河村選手のドライブからの 自らシュート or キックアウト or ジャクソン選手へのパス、の三択を迫る場面が多いと予想。
  • ペイントエリア/リバウンド/被フリースローがキーワード。
  • 1st:ジャクソン・オリバー・河村・森川・須藤
  • 2nd:キング開・森井・アウダ・モリス・+1名
  • 隠れたキーマンはキング開選手。

 

横浜BCへの対策

  • フリースロー成功率が悪いので、ファウルストップを積極的に狙う。
  • インサイドからの得点が多いことを考えると、ゾーンを収縮させてペイントエリアをガン守りもよい。結果的にファウルでもよいので ダブルチームから積極的に日本人選手がスティールを狙う。
  • ジャクソン選手と河村選手にストレスをかけ続けるのが最優先。特に河村選手のエントリーを潰すことは重要。
  • 裁判長! 守備はボックスワンでどうすか。
  • 河村選手にはマンツーマンで行きたいがジャクソン選手に剥がされてツーメンゲームにならないよう、ファイトオーバーかスイッチかはチームで意思を統一する。いかにしてタフショットを打たせるか、さらにはショット自体をファウルでキャンセルする方法も有効と考えられる。
  • 攻撃はファウルされても愚直にインサイドを重ねる。横浜BCのファウルトラブルまで耐える。

 

解説

ここからはそう感じた根拠を幾つか挙げていきます。

 

チームスタッツ

FGM・FGA ともに 4位と、得点機会の多さはファンにとって魅力です。

ジャクソン選手・河村選手が得点の中心となり、試投割合は 2ポイントの方が割合が高め(試投数 1位)。ただし2ポイントの成功率自体は順位並み。もっと言うと ペイントエリア内での試投数・成功数がリーグ上位(1位/3位)。ペリメータはガツンと下がるので チーム内の意思統一と考えられます。3ポイントの成功率自体は悪くない(10位)ですが、試投数自体は伸びず ペリメータと同様のリーグ順位。ジャンプショット数15位。

リバウンドは比較的よく取れています。ディフェンスリバウンドはリーグ3位。ポイントインザペイント、セカンドチャンスポイントも良好。

アシスト数が多く、ターンオーバーが少ない。河村効果でしょうか。

フリースローは要注意。成功数ワースト2位、成功率は最下位の55.5%。成功率はすぐ上と比べても13ポイントも低いのは 性急な改善が必要。またブロックショットも受けやすい傾向。

 

対策として "フィールドゴールフリースローに転換する戦略" を多く記載していますが、これは今シーズンから上位に躍進しているチーム(ex. 三遠・群馬)が採用している傾向にあり、「積極的なファウルストップ」は今季のトレンドになりつつあると言えるでしょう。

当の横浜BC自身も、被フィールドゴールアテンプト(平均63.5 / 8位)に比べると被フリースローアテンプト(平均21.1 / 22位)がやや意図的に思えるほど多いです。

この効果として、比較的に自チームのFGA数を多くすることができるために「得点が伸びやすい」→「勝ちやすい」→「順位が上がりやすい」という効果をもたらします。FGA の差によるチーム順位(R)は下の図をご覧ください。

 

スタッツ順位に対してソートをかけていきます。

順位比で言うと

 高スコア:2pM(5位)2pA(1位)TR(5位)DR(3位)被OR(1位)被ORr(1位)P/itP(3位)セカンドチャンス数(5位)TO(4位)TO%(4位)被P/FO(1位)AS(5位)

 低スコア:3pA(19位)FTM(ワースト2位)FT%(最下位)FTMFTA(22位)被FTr(22位)被BS(最下位)

が特徴的なところ。

この4つが大きな柱と言えるでしょう。

 

所属選手のスタッツ平均では「オフェンスレイティングやや高め、ディフェンスレイティング高め、ペースやや速め」の傾向があります。



プレイタイム傾向

独自集計しているプレイタイム・マトリクスを確認します。

 

プレイタイムマトリクスの見方ですが、

  • 上の太字数字は背番号で、横軸と縦軸が重なったところが1試合あたりの同時に出場している平均プレイタイムを表しています。
  • 同じ背番号が重なった濃い青色のセルはその選手の平均出場時間です。
  • その選手の平均出場時間に対し、同時に出場している時間が半分以上の場合は縦の列に対して薄い青色をつけます。これにより横軸の選手に対して同時出場時間が多いことを示しており、便宜的に「チーム内で依存度が高い選手」と定義づけています。

 

横浜BCには以下の傾向があります。

  • ファーストユニットとしてジャクソン・オリバー・河村・森川・須藤にほぼ固定
  • 森川・須藤 -> キング開+赤穂or森井 のパターンあり?
  • キング開・森井・アウダ・モリスを中心としたセカンドユニットもあるが、ファーストユニットを休ませるためのオプション的な扱いなのかも
  • 今季注目選手は「キング開」選手!

守備スタッツ的にはジャクソン・オリバー・河村・キング開・赤穂・大庭が安定している様子。

特筆すべきはキング開選手。ユニット間の遊撃的役割を担いながら、フィールドゴールのみならずリバウンド(オフェンス/ディフェンス)、アシストと、攻守に渡る活躍を見せる22歳。シーズン前半はフィールドゴール%こそ安定しませんでしたが、直近8試合で20分超の出場時間を得て 2桁得点を5回も記録するなど、貴重な若手ユーティリティプレイヤーへと急成長しています。

 

 

元データが見たいかたはこちら

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*プレイタイムマトリクスは公開していません