【B2】今季の台風の目が「茨城ロボッツ」である理由
今シーズンはB1からの降格がなくB2の昇格はあり。
移籍市場を賑わせたのもB2界隈でした。レギュレーションの変更もあってか投資も大きく動き、昨季B1に所属した選手が続々とB2入りし注目を浴びました。
シーズンが始まってみると、期待どおりに上位を快走するチーム、思惑と異なったものの中団で虎視眈々と上位を窺うチーム、補強に失敗し残念ながら下位に沈むチーム、といろいろありますが、スタッツを整理していったところ、ここまでかなり好調なチームを見つけました。
そう、今季は「茨城ロボッツ」が面白い!
目次
- チェハーレス・タプスコットの加入
- キャプテン・平尾充庸の存在
- unselfish and tough
- レベルアップのボーナスポイントはとりあえず攻撃力に振り向ける系
- オールスター - そして伝説へ…
- まとめ
2020-21シーズンスローガン決定のお知らせ | 茨城ロボッツ
茨城ロボッツ(Ibaraki Robots)は、茨城県の水戸市を本拠地とし、水戸市、 つくば市を中心とする茨城県全域をホームタウンとして活動する、B.LEAGUEB2に所属している日本の男子プロバスケットボールチーム。
(Wikipedia より)
青とオレンジがチームカラー。株式会社茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメントがクラブを保有し、ビジネススクールで有名なグロービス経営大学院の100%子会社です。
2020-21 シーズンは 13 試合を終えて 10 勝 3 敗、東地区の 2 位に着けています。
昨季もプレイオフ圏内まで上がりましたが、今季も引き続き好調と見てよいでしょう。ここからはチームの注目選手を紹介しつつ、「なぜ茨城ロボッツに注目すべきなのか」を掘り下げていきます。
チェハーレス・タプスコットの加入
早速ですが、個人的な注目選手はチェハーレス・タプスコット選手です。
「え、マーク・トラソリーニじゃないの?」
はい、トラソリーニではなくタプスコットです。
確かに昨季までB1北海道でブイブイいわせてたトラソリーニ選手は大きな補強ですし、欠かせない存在ですし、実際、今季スタッツもタプスコットより良いです。
出典:BasketballNavi.db
なぜタプスコットなのか?
それは、彼が平均 PER 堂々の第3位だから。(B1試合消化数の85%以上の出場を条件とする)
ちなみに 1 位はダバンテ・ガードナー、2 位はニック・ファジーカスです。この2人しか越えられない選手ってヤバないですか?
[平均PER上位30](独自調べ)
選手ID | 選手名 | uPER | aPER | PER | 出場回数 |
9040 | ダバンテ・ガードナー | 0.653 | 0.666 | 46.261 | 213 |
8490 | ニック・ファジーカス | 0.614 | 0.623 | 43.299 | 217 |
9340 | チェハーレス・タプスコット | 0.587 | 0.561 | 39.012 | 218 |
8649 | ライアン・ロシター | 0.516 | 0.531 | 36.926 | 214 |
8579 | マイケル・パーカー | 0.531 | 0.530 | 36.802 | 219 |
8843 | ウェイン・マーシャル | 0.520 | 0.521 | 36.234 | 206 |
8608 | トーマス・ケネディ | 0.500 | 0.500 | 34.780 | 203 |
8593 | ギャビン・エドワーズ | 0.466 | 0.468 | 32.534 | 210 |
9411 | アブドゥーラ・クウソー | 0.447 | 0.454 | 31.520 | 218 |
8709 | ジュリアン・マブンガ | 0.444 | 0.450 | 31.284 | 194 |
8651 | アンソニー・マクヘンリー | 0.442 | 0.443 | 30.780 | 207 |
9392 | ダニエル・ミラー | 0.430 | 0.436 | 30.302 | 220 |
9063 | ジョシュ・ハレルソン | 0.416 | 0.426 | 29.619 | 215 |
8596 | 桜木 ジェイアール | 0.409 | 0.421 | 29.284 | 209 |
10256 | ドゥレイロン・バーンズ | 0.413 | 0.408 | 28.364 | 198 |
9382 | ジェロウム・ティルマン | 0.381 | 0.384 | 26.692 | 197 |
8452 | アイラ・ブラウン | 0.350 | 0.364 | 25.263 | 195 |
9055 | 富樫 勇樹 | 0.344 | 0.344 | 23.901 | 210 |
9037 | 田中 大貴 | 0.321 | 0.334 | 23.195 | 199 |
9347 | 中西 良太 | 0.320 | 0.315 | 21.923 | 193 |
8592 | 金丸 晃輔 | 0.307 | 0.315 | 21.874 | 198 |
9348 | 古野 拓巳 | 0.315 | 0.311 | 21.618 | 216 |
9033 | 竹内 譲次 | 0.298 | 0.310 | 21.513 | 215 |
8726 | 竹内 公輔 | 0.299 | 0.309 | 21.454 | 208 |
8482 | 藤井 祐眞 | 0.305 | 0.308 | 21.369 | 219 |
9489 | 並里 成 | 0.295 | 0.304 | 21.152 | 203 |
8538 | 道原 紀晃 | 0.302 | 0.300 | 20.867 | 210 |
8503 | 宇都 直輝 | 0.300 | 0.299 | 20.801 | 211 |
8607 | 小淵 雅 | 0.295 | 0.298 | 20.728 | 221 |
8467 | 安藤 誓哉 | 0.262 | 0.276 | 19.201 | 216 |
(2016-17 ~ 2019-20 シーズン)
(B1試合開催の85%以上の出場回数:187試合出場を条件とする)
しかも、彼は 2014-15 シーズンに当時 bj リーグの奈良に加入してから、毎年チームが変わる流浪の民です。
出典:BasketballNavi.db
注目すべきは、昨季の平均得点がなんと30得点。完全に異次元です。
チームを移れば当然、連携が深まるまでに時間を要するはずですが、この高いPERや得点そのものが、どのチームに行ってもコンスタントに高い成績を残し続けてきた証拠となるでしょう。
そんなことができる理由は何なのか?
その理由の一端を発見しました。
これは当時B2だった広島が対戦相手の愛媛の紹介をしたゲーム情報です。その中で、熊本でチームメイトだった古野選手がタプスコット選手をこう評しています。
「チェハ(ーレス・タプスコット)は今まで組んだ中でも、ベストの中の一人。やりやすかった相手です」と評価しています。その理由は「日本人に合わせることのできる能力」とのこと。「非常に性格のいい選手で、チームのテンポに合わせられる。彼のところにボールが集まるのは当然だと思うし、集めたくなる選手です。スコアラーだけどパスも返ってきますしね」(古野)。
古野選手は性格の良さを挙げ「ベストの中の一人」とまで評価しています。
どんなチームに移籍してもボールが回ってくる。一人で平均30得点もあげるポイントゲッターですが、日本で個人スタッツを上げて活躍する条件とは、意外とチームの中の連携の歯車になることにあるのかも知れません。
今季、茨城で彼が連携を組む相手がマーク・トラソリーニ選手とアブドゥーラ・クウソー選手。
マーク・トラソリーニ選手はB1を見ている方にはお馴染み。長らく北海道の顔として活躍していました。長身でリバウンドも取りますし、視野が広くてディフェンスの中心、時折飛んでくる3Ptsも印象的です。試合終了まで走れる献身的ビッグマンと言えるでしょう。しかもタプスコットとともに30歳という年齢、既にB1の実績は折り紙付きということもあって、仮に今季B1に昇格したとしたら、連携に不安を抱える補強をせずにシーズンのスタートを切ることができるのも魅力。
アブドゥーラ・クウソー選手は、ナイジェリア出身のインサイドのビッグマン。実は先ほどの PER ランキングで 9 位にランクインしています。こちらも高い成績を残し続けている選手と言えるでしょう。タプスコット選手と同じくB2の各チームを転々としていますが、群馬在籍時に2度の地区優勝を経験しており、勝利のDNAを持つ選手です。クゥーちゃんという可愛いニックネームも( ・∀・)イイ!!ですね!
キャプテン・平尾充庸の存在
繰り返しとなりますが、今季はB1からの選手加入が活発なオフとなりました。
茨城もトラソリーニ選手の他に、遥天翼(2018-19 福岡など)、小林大祐(2018-19 福岡)、中村功平(2018-20 滋賀)と B1 経験者がロスター入り。これまでの試合では新加入の選手と継続となった選手の融合がうまくいっていることも好調の要因と思います。
出典:BasketballNavi.db
継続選手が茨城での在籍年数が長いことも茨城の特徴ですが、連携を合わせてきた選手の中に的確な and-one が上乗せされ厚みとなっている印象。B1 経験者が突出することもなくタイムシェアができていることから、文字通りの補強を狙い通りに遂行できたようです。
そんな日本人選手の中でも一際輝いて見えるのが平尾充庸(ひらお あつのぶ)選手。今シーズンのキャプテンです。
選手紹介ページに動画を見ると、決して身長は高くない印象を受けます。実際にプロフィールを見ると178cm。一般的な成人男性より少し大きいかな?くらいです。
しかしながら、ここまで平均 11.6 得点はチーム3位。3P% 平均 47.1%、アシスト 平均5.6個はチームトップ。ターンオーバーは平均 0.8 個とかなり少ない理想的な PG。オンコート +/- でもチームトップなことから、ディフェンスでも価値を発揮するタイプの選手と言えます。
あと、好きな漫画・アニメを聞かれて、メジャーどころを出したはずが、あっという間にオタク気質を露出してしまうところとかに好感が持てますね。(これ「など」の後が長いやつだ)
彼のインタビュー記事があるので紹介します。
彼が今シーズンのキャプテンとなって大事にしてきたこと。「覚悟」をもってやること。そのために練習ではあえてチームに厳しい目線で向上を呼び掛ける。試合では先頭を切ってアタックする。
彼の溢れんばかりのキャプテンシーが今季の茨城の好調を支えているのではないでしょうか。
unselfish and tough
上のインタビューの中で、グレスマン新HCは「unselfish(無私)」を掲げていると出てきます。
新体制発表会見でも「わがままにならずにプレーをすることが重要です」と述べています。これは彼の HC としての姿勢らしく、愛媛の HC に就任した際に既に「being unselfish」を強調しています。「unselfish」は上記で挙げた 2 選手の共通点でもありますし、HC の理念に基づいたチームとなりつつあるのではないでしょうか。
もう一つのキーワードが岩下ACのインタビューに出てくる「tough」。Get Wild and tough ならぬ unselfish and tough。平尾キャプテンが練習中から厳しい姿勢で臨むようになったように、精神的なタフさへの成長を促しています。(記事最後の部分でも、HCの平尾キャプテンに対する評価の高さが窺えます)
今季はここまで10勝3敗と好調な滑り出しをしたように見えますが、悔しい場面もありました。連敗で始まった開幕戦。1 点差負けで途絶えたホーム連勝記録。どんな時も下を向かずに成長を続けるためのインテリジェンスが「笑わない男」グレスマンによって更に注入されるのではないでしょうか。
レベルアップのボーナスポイントはとりあえず攻撃力に振り向ける系
では現在のところ(第7節終了時点)のチームの成績を見てみましょう。
左側はB2リーグの平均値です。
シーズン | 2020-21 | |
カテゴリ | B2リーグ戦 | |
算術平均 | チーム | 茨城 |
Win | 10 | |
1016.8 | 得点 | 1123 |
1016.8 | 失点 | 1008 |
0.0 | 得失点差 | 115 |
277.8 | 2Pts 成功 | 297 |
526.8 | 2Pts 試投 | 558 |
52.7% | 2Pts 成功率(試合平均) | 53.5% |
52.6% | 2Pts 成功率 | 53.2% |
93.8 | 3Pts 成功 | 112 |
292.5 | 3Pts 試投 | 324 |
32.1% | 3Pts 成功率(試合平均) | 34.1% |
32.2% | 3Pts 成功率 | 34.6% |
371.6 | フィールドゴール成功 | 409 |
819.3 | フィールドゴール試投 | 882 |
45.4% | フィールドゴール成功率(試合平均) | 46.5% |
45.4% | フィールドゴール成功率 | 46.4% |
179.7 | フリースロー成功 | 193 |
251.3 | フリースロー試投 | 242 |
71.7% | フリースロー成功率(試合平均) | 79.9% |
71.4% | フリースロー成功率 | 79.8% |
134.2 | オフェンスリバウンド | 143 |
339.9 | ディフェンスリバウンド | 347 |
474.1 | リバウンド | 490 |
261.8 | アシスト | 288 |
177.4 | ターンオーバー | 127 |
94.4 | スティール | 107 |
30.8 | ブロック | 40 |
264.7 | ファウル | 212 |
144.3 | 速攻からの得点 | 162 |
150.9 | 最大得点差 | 212 |
465.0 | ペイント内の得点 | 522 |
199.9 | ターンオーバーからの得点 | 201 |
138.3 | セカンドチャンスからの得点 | 147 |
16.0% | TO%(試合平均) | 11.4% |
51.2% | eFG%(試合平均) | 52.9% |
28.1% | OR%(試合平均) | 28.7% |
31.8% | FTR(試合平均) | 27.8% |
16.0% | TO% | 11.4% |
51.1% | eFG% | 52.7% |
28.3% | OR% | 29.1% |
30.8% | FTR | 27.4% |
フリースロー試投数と FTR 以外の全ての項目で平均値を上回ります。
同様に、対戦相手のスタッツを出してみます。
対戦相手のスタッツ | 茨城 | |
277.8 | 2Pts 成功 | 260 |
526.8 | 2Pts 試投 | 498 |
52.7% | 2Pts 成功率(試合平均) | 52.0% |
52.6% | 2Pts 成功率 | 52.2% |
93.8 | 3Pts 成功 | 118 |
292.5 | 3Pts 試投 | 340 |
32.1% | 3Pts 成功率(試合平均) | 34.8% |
32.2% | 3Pts 成功率 | 34.7% |
371.6 | フィールドゴール成功 | 378 |
819.3 | フィールドゴール試投 | 838 |
45.4% | フィールドゴール成功率(試合平均) | 45.0% |
45.4% | フィールドゴール成功率 | 45.1% |
179.7 | フリースロー成功 | 134 |
251.3 | フリースロー試投 | 194 |
71.7% | フリースロー成功率(試合平均) | 70.3% |
71.4% | フリースロー成功率 | 69.1% |
134.2 | オフェンスリバウンド | 133 |
339.9 | ディフェンスリバウンド | 348 |
474.1 | リバウンド | 481 |
261.8 | アシスト | 257 |
177.4 | ターンオーバー | 184 |
94.4 | スティール | 74 |
30.8 | ブロック | 32 |
264.7 | ファウル | 244 |
144.3 | 速攻からの得点 | 119 |
150.9 | 最大得点差 | 92 |
465.0 | ペイント内の得点 | 426 |
199.9 | ターンオーバーからの得点 | 153 |
138.3 | セカンドチャンスからの得点 | 138 |
16.0% | TO%(試合平均) | 16.7% |
51.2% | eFG%(試合平均) | 52.1% |
28.1% | OR%(試合平均) | 27.8% |
31.8% | FTR(試合平均) | 23.7% |
16.0% | TO% | 16.6% |
51.1% | eFG% | 52.1% |
28.3% | OR% | 27.7% |
30.8% | FTR | 23.2% |
若干リバウンドを取られているのと、ファウルが少ないのと、3Pts投げられすぎだろってのを除けば、よくよく守れています。
走攻守バランスよく、序盤中盤終盤にスキがないチームと言えるでしょう。
もともとスタッツの良いチームだったのではと懐疑的な方もいると思うので、去年との比較を出してみます。
シーズン | 2019-20 | 2020-21 |
カテゴリ | B2リーグ | B2リーグ戦 |
チーム | 茨城 | 茨城 |
Win% | 55.3% | 76.9% |
得点 | 78.7 | 86.4 |
失点 | 77.3 | 77.5 |
得失点差 | 1.4 | 8.8 |
2Pts 成功 | 21.4 | 22.8 |
2Pts 試投 | 41.4 | 42.9 |
2Pts 成功率(試合平均) | 51.8% | 53.5% |
2Pts 成功率 | 51.8% | 53.2% |
3Pts 成功 | 7.7 | 8.6 |
3Pts 試投 | 23.3 | 24.9 |
3Pts 成功率(試合平均) | 33.1% | 34.1% |
3Pts 成功率 | 33.1% | 34.6% |
フィールドゴール成功 | 29.1 | 31.5 |
フィールドゴール試投 | 64.7 | 67.8 |
フィールドゴール成功率(試合平均) | 45.1% | 46.5% |
フィールドゴール成功率 | 45.1% | 46.4% |
フリースロー成功 | 12.7 | 14.8 |
フリースロー試投 | 17.9 | 18.6 |
フリースロー成功率(試合平均) | 71.0% | 79.9% |
フリースロー成功率 | 71.0% | 79.8% |
オフェンスリバウンド | 10.1 | 11.0 |
ディフェンスリバウンド | 27.8 | 26.7 |
リバウンド | 37.9 | 37.7 |
アシスト | 20.6 | 22.2 |
ターンオーバー | 12.4 | 9.8 |
スティール | 6.7 | 8.2 |
ブロック | 2.4 | 3.1 |
ファウル | 16.9 | 16.3 |
速攻からの得点 | 10.3 | 12.5 |
最大得点差 | 13.8 | 16.3 |
ペイント内の得点 | 35.6 | 40.2 |
ターンオーバーからの得点 | 14.9 | 15.5 |
セカンドチャンスからの得点 | 10.3 | 11.3 |
TO%(試合平均) | 14.6% | 11.4% |
eFG%(試合平均) | 51.1% | 52.9% |
OR%(試合平均) | 27.1% | 28.7% |
FTR(試合平均) | 28.0% | 27.8% |
TO% | 14.6% | 11.4% |
eFG% | 51.0% | 52.7% |
OR% | 27.2% | 29.1% |
FTR | 27.7% | 27.4% |
どうしてこんなあからさまにスタッツ上げられるんですか?
失点が微かに多く(もはや誤差レベル)、ディフェンスリバウンドが若干少ないことを除けばすべての項目で改善。特に平均得点を 8Pts 程度も伸長させたのは相手チームにとってまさに驚異の一言。
対戦相手のスタッツを比較すると大きな違いは見られないので、守備の改善はこれから着手するといった感じでしょうか。まだ変身の余地を残す茨城ロボッツ... もう怖すぎ。
オールスター - そして伝説へ…
忘れてはならないのが、今季開催地に抜擢されたオールスターゲーム。
今回の選手選考では、茨城ロボッツから選手が1名出場できます。
(3)茨城ロボッツより開催地枠として1名をB.BLACKに選出
選手選考ルールより抜粋
私のように普段 B1 しか見ない層にもアピールできる機会があります。それは華々しい舞台であると同時に、重責を担う試練の場。もし出場選手が B1 の選手を押しのけて全員を納得させるような活躍で MVP を獲得したとしたら、一気に B1 への機運が高まることでしょう。
では誰が適任なのか?
ということで、現在のところまでの平均 PER を見てみます。
選手名 | uPER | aPER | PER | 出場回数 |
マーク・トラソリーニ | 0.62 | 0.61 | 39.41 | 13 |
チェハーレス・タプスコット | 0.46 | 0.45 | 29.03 | 13 |
福澤 晃平 | 0.38 | 0.37 | 23.96 | 11 |
平尾 充庸 | 0.36 | 0.36 | 23.04 | 12 |
アブドゥーラ・クウソー | 0.31 | 0.31 | 19.97 | 13 |
小林 大祐 | 0.21 | 0.21 | 13.55 | 13 |
髙橋 祐二 | 0.21 | 0.21 | 13.48 | 12 |
中村 功平 | 0.19 | 0.18 | 11.71 | 13 |
眞庭 城聖 | 0.17 | 0.17 | 11.11 | 13 |
鶴巻 啓太 | 0.08 | 0.07 | 4.46 | 12 |
遥 天翼 | 0.05 | 0.05 | 2.99 | 13 |
鎌田 真 | -0.13 | -0.12 | -7.96 | 6 |
圧倒的マーク・トラソリーニです。
外国籍は難しいんじゃないかと思いましたが、この選考ルールには「外国籍選手については上限2名とし~」という条件がなく、対抗となる B.WHITE はアジア特別枠なので外国籍でもいいんじゃないかな!と思った次第です。
いずれにせよ、オールスターゲームが開催される年にこれほどの滑り出しを見せたことは順調そのもの。開催が待ち遠しい限りです。
まとめ
さて、長々と書いてきましたが「今季の台風の目が「茨城ロボッツ」である理由」...お分かりいただけたでしょうか。最強布陣の外国籍、見事な融合を果たす日本人、それをまとめるキャプテン、HC...
一言で言うなら、今季の茨城にはワクワクがあります!
リーグ優勝は簡単なことではありません。同地区の群馬を始め、越えなくてはならない壁はまだまだあります。しかし、これからも私たちをワクワクさせ続けてくれることでしょう。