Bリーグ好き勝手

Bリーグ(国内バスケットボール)の主にB1を中心に、スタッツを考察したりしなかったり

バイウィーク企画(1):新人賞候補のここまでの成績

 

レギュラーシーズンの試合がないバイウィーク。

せっかくなので、シーズンも約半分が経過したこの時点で、気になるスタッツ項目を集計して途中経過を見てみたいと思います!

 

今回は新人賞!

 

 

目次

 

対象選手

今シーズンの新人選手は以下の記事などをご参照ください。

数多増えていく特別指定選手は手をつけるタイミングを逃し追記していません。記事の評価が上がったら追記するかも。

gyrokawai-basketball.hatenablog.com

 

全員のスタッツを対象にしていくと大変なので、その中から独自指標上位 10 選手に注目してスタッツを比較。

 

では早速、現時点の要注目選手を注目度が高い順に紹介します!

 

秋田 大浦颯太 選手

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(C) B.LEAGUE

世間的にはあまり話題に上りませんが、当ブログ的に新人賞筆頭候補の大浦選手。

得点力が高く、オフェンスリバウンドにも果敢に絡む、秋田で今最も攻撃的な選手です。

ちなみに彼を Twitter で褒めると某所から速攻でいいね!がつきます。家族にも愛されててほっこり。

 

富山 松脇圭志 選手

(C) B.LEAGUE

スターティング 5 に名を連ねることも多いディフェンスマシーン "出世魚" ヨシユキ。

彼のフィジカルは外国籍とのマッチアップだろうが関係なく、突っ込んできた相手を逆に弾き飛ばします。

しかもそのディフェンスがリーガルの範疇にあることはファウル数の少なさにも表れており、スティール数の多さも相まって、新時代の攻撃的ディフェンスを見せつけています。

 

宇都宮 テーブス海 選手

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(C) B.LEAGUE

チームの全試合に途中出場する、宇都宮の誇る驚異のシックスメン。

昨年の加入前から注目を浴び、選手層の厚い宇都宮において活躍の場があるのかと不安視する面もありましたが見事にチームに貢献しています。

卓越した個人技に目が行きがちですが、実はアシスト量が多く、周りを活かすこともできるバランスの良さを持っています。

 

広島 アイザイア・マーフィー 選手

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(C) B.LEAGUE

今回紹介する選手の中でプレイ時間最長、既に広島の中心選手と言ってもいいアイザイア選手。

リーグからの注目度も高く、話題性には事欠かない選手ですがその実力も折り紙付き。

特に切れ込んでのダンクはインパクト抜群! その危険性から多くの相手ファウルを奪うスラッシャー。

ディフェンスにおいても高さを生かしたブロックショットで存在感を発揮しています。

 

川崎 増田啓介 選手

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(C) B.LEAGUE

シーズン途中からグンと存在感を増した川崎の増田選手。

スタッツこそ平均的ではありますが、プレイしている姿を見ると印象がかなり変わります。旗色の悪い試合に途中出場すると、相手の勢いを切りそれまでの試合の雰囲気をガラリと変えるパワーを持っています。

最も印象が近いのは同じ川崎の藤井選手。最も近い場所にいる先輩からどんどん吸収している未だ伸び盛り。

 

京都 寺嶋良 選手

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(C) B.LEAGUE

昨年度の独自年間アワード企画において「日本人 高効率ベスト10」の 3 位(翌年の新人資格を持った中では 1 位)だった寺嶋選手。

予想通りここまで全ての試合でスターティング 5 に名を連ねる若きエースへと成長しました。身長はあまり高い方ではありませんがリバウンド取得率が高いのも積極性の表れでしょうか。

ただ、本来の寺嶋選手はもっとすごいことを知っています。後半戦に向けて更に大爆発し真価を発揮してくれるはず!

 

A東京 小酒部泰暉 選手

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 (C) B.LEAGUE

大逆転の劇的ブザービーター3P、オールスターでの高高度ダンクが記憶に新しい小酒部選手。

その実際は生粋の点取り屋。FG 44.6%、3P% 42.4% は今回紹介する選手の中で最も高い値です。

オフェンスリバウンドの取得率もよく、A東京が立て直しを測る際にキーポイントとして外せない選手となるでしょう。もっと出番が与えられることを望むファンも多数!?

 

京都 細川一輝 選手

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 (C) B.LEAGUE

京都から2人目のエントリー。大学時代は関東2部の得点王。

本人が語る通り、今シーズンはトータルリバウンド数、特にオフェンスリバウンド取得数が評価ポイント。ターンオーバーが少ないのも注目いただきたい。

後半戦に向け "俺はコーナーにステイしないぜ" アピールで得点量産に期待。

 

新潟 納見悠仁 選手

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 (C) B.LEAGUE

大学時代は松脇選手を超える 3P% を誇るシューターだった納見選手。

新潟では PG の役割に専念していますが、オールスターコンテストで見せた通り、シューターとしての使い方も期待大。

 

SR渋谷 盛實海翔 選手

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  (C) B.LEAGUE

ラストは言わずと知れた盛實 "セクシー" 海翔こと盛實選手。

遂に新人資格ラストシーズンとなり今年こそはと勝負をかけたい。

渋谷らしいローテーションでゲーム数のわりに出場時間は短いですが、オフェンスリバウンドレイトが高く、時間あたりのリバウンド取得でトップです。

 

スタッツ比較

それではこの 10 名のスタッツを比較してみましょう!

 

基本項目、得点

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まず基本項目ですが、小酒部選手以外は規定試合数に到達しており、新人ながら既に試合でチームに貢献している選手ばかりです。小酒部選手も平均試合出場時間を鑑みれば今後はコンスタントに試合に出続けることでしょう。

リーグ標準の「1試合あたりの得点」ではアイザイア・マーフィー選手がトップ。

そして今回のスタッツ比較ではもう一つ、「1分あたりの得点」も比較してみたいと思います(リーグのスタッツ項目には出ていない独自の項目はオレンジで色付け)。1分あたりの得点ではアイザイア選手を抜き大浦選手が逆転します。

簡易効率値である EFF は得点と被ファウル数の多さからアイザイア・マーフィー選手がトップ。

失点も関係してくるオンコート+/- は、松脇選手がチームの好調に呼応した形。

 

得点項目別

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得点種類で分類すると、小酒部選手が FG%、3P% で 2 冠。特に 3P% は 42.4% と頭一つ抜けた確率を誇ります。(3P% の規定数である 1 試合あたり 1.5 本は全員が未達)

2P% は松脇選手。驚異の 66.7% と、スティールからのファストブレイクをはじめ、確実性の高いショットを多く決めた印象。

FT% は試投数 5 本ながら全てを決めきって細川選手が獲得。規定数到達(1 試合あたり 1 本の成功数)では増田選手が 4 本しか落としていない 87.1% を記録しました。

 

リバウンド、アシスト、ターンオーバー 

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リバウンド関連は、オフェンスリバウンド、トータルリバウンド、1試合あたり平均リバウンド数で細川選手が今のところトップ。ディフェンスリバウンドを荒稼ぎするアイザイア選手が追いつつ、OR% と時間あたり平均リバウンド数が高い盛實選手にも注目したいところ。
アシスト関連はテーブス選手が実数も各種平均値も堂々の 1 位。途中出場のみでこの数値は立派。

ターンオーバー関連はリーグが唯一見ている実数では小酒部選手、しかし平均値では細川選手がボールを失う機会が少なく、次いで松脇選手も出場時間を鑑みると驚くべきターンオーバー数で続いています。

 

ティール、ブロックショット、ファウル

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ティール関連はディフェンスに定評のある男、松脇選手の独壇場。唯一、1試合あたりの平均スティール数が1を超えました。
ブロックショットは断トツでアイザイア選手。所属する広島の外国籍もブロックショットが得意ですが、スピードと高さを生かした壁となっています。

続いて被ブロックショット松脇選手がこれまでの試合で 3 しか受けておらず、2P% の高さも相まってシュートセレクションの良さを感じさせます。

ファウル関連は、試合あたりでは盛實選手、時間あたりではまたまた松脇選手。ファウルが少ないのが一概によいことかどうかは難しいですが、スティールの多さを考えるとさすがディフェンスの男といったところ。

被ファウルはスラッシャーのアイザイア選手が、獲得数、1 試合平均を牽引しています。その後ろをぴたりとつけているのが大浦選手。存在感を発揮するにつれ、いかに相手にとって彼が危険な存在かを、見ている人も確認することとなるでしょう。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は独自集計しているランキングから 10 名に絞ったため、皆さんのお気に入りの選手が出てきていないかもしれません。

 

果たして今年の新人ベスト5はこの中から選ばれるのか!?

そして新人王は!?

 

後半戦も目が離せない戦いが続きます!