【B1】2021-22 シーズン 各チーム 戦力予想
アワードも終了しオフシーズンに入ったBリーグ。
次の 2021-22 シーズンに期待を膨らませつつ、
昨季の振り返りと来季の予想を立ててみたいと思います。
今回はストーブリーグ特集最終回。
今季の戦力状況を確認しながら、移籍市場の勝者を決めたいと思います！
目次
- 前説
- レバンガ北海道
- 秋田ノーザンハピネッツ
- 茨城ロボッツ
- 宇都宮ブレックス
- 群馬クレインサンダーズ
- 千葉ジェッツ
- アルバルク東京
- サンロッカーズ渋谷
- 川崎ブレイブサンダース
- 横浜 B コルセアーズ
- 新潟アルビレックスBB
- 富山グラウジーズ
- 信州ブレイブウォリアーズ
- 三遠ネオフェニックス
- シーホース三河
- 名古屋Dドルフィンズ
- 滋賀レイクスターズ
- 京都ハンナリーズ
- 大阪エヴェッサ
- 島根スサノオマジック
- 広島ドラゴンフライズ
- 琉球ゴールデンキングス
- 移籍評価ランキング
前説
はいどうも。
お久しぶりだな。
前回は 2019-20 シーズンゆるアワードだったので 1 年ぶりくらいか。
今回は我々で「移籍市場の強者を決めろ」というミッションらしいわよ。
なるほど。興味ある人は多いんじゃないか。
でも、チームの強さじゃなくて「移籍の強者」でしょ？
そんなの決められるの？
単純に言ってしまえば、「今持っている戦力の中で活躍できていない選手を放出し、活躍が見込まれる選手を獲得できた」チームが移籍強者じゃないか？
確かにね。
そうするとやっぱりお金をたくさんもっているチームが有利なのかしら？
いや、獲得資金は多いほどいいのは間違いないが、それ以外にも方法はある。
例えば、
- 同じような活躍が見込まれるなら、年齢の高い（給料の高い）ベテランを放出して新人や若手を獲得する
とか、
- さらに獲得資金の少ないチームから強奪する
などがあるぞ。
強奪って言っちゃってんじゃないの…
細かいことは気にするな。
我々は独自指標を使った年間アワードの結果をもとに、ネームバリューに左右されない冷静な評価をしていくぞ。
りょ～
B1 以外からの移籍
あ、でも、年間アワードの結果ってことは B1 の選手しか評価できなくない？
その通りだ。
それを想定し昨夜手配済みだ。既に 2 つの作業を依頼し結論を得ている。
- B2 所属の選手のポイントは、累積ポイントは 0.62 倍、時間あたりポイントは 0.70 倍する
- 新規所属の外国籍選手は、77716 秒 出場し、累積ポイント 1583.2 ポイント、時間あたり 2031.6 ポイントを稼ぐ、総合順位 47 位くらいの選手とする
B2 は 0.62 倍って、けっこうエグい倍率つけるわね…
夜道で後ろから殴られるわよ？
B2 → B1 所属になった選手の時間あたりポイント推移の中央値で決めている。
実は前のシーズンは 0.28 倍くらいにしていたのでこれでも倍以上になったんだ。
2019-20 シーズンの信州が異様に低かったのはそのせいなのね…
新規所属の外国籍選手も 2019-20 シーズンの外国籍選手の平均値から決めてるぞ。
総合順位 47 位ってどの選手なの？
ジャスティン・バーレル選手（前所属：名古屋D）だな。
ぜ、絶妙～～
これから出てくる表の見方を書いておく。参考にしてくれ。
移籍一覧の見方
真ん中から左側：基本情報
赤色：チームへ移籍してきた選手（IN）
灰色：チームから移籍した選手（OUT） 
真ん中から右側：2020-21 シーズンの成績
累積：全出場時間の累積値
P：ポイント
順位：対象選手のうちの順位
時間：1分あたりの貢献値
P：ポイント
順位：対象選手のうちの順位
総合：累積 + 時間 の偏差値
順位：対象選手のうちの順位
黄色：B1 全選手のうち 20 番以内の主力選手
青色：B2 からの移籍選手（B1 値に換算済み）
赤文字：新規外国籍選手（値は固定）
灰色の選手と赤色の選手を見比べて、全体的に灰色より赤色が上に配置されていれば移籍勝ち組 / 逆は移籍負け組、ってことね。
言い方は悪いがそうなるかな。
では次に新シーズンの登録選手の見方だ。
2021-22 登録選手の一覧の見方
真ん中から左側：基本情報
今シーズンの活躍予想ポイントが高い順
赤色：チームへ移籍してきた選手（IN）
真ん中から右側：2020-21 シーズンから予想する 2021-22 シーズンの活躍予想
出場時間：単位は秒
旧：2020-21 実績
新：2021-22 予想。チーム内合計が約 720,000 秒（40 分 x コート内 5人 x 60試合）になるように調整
ポイント：
旧：2020-21 実績（独自数値）
新：出場時間予想から算出した 2021-22 の活躍予想値
色付きセル：去年の実績がない新加入外国籍選手など。固定値。
去年とちょっと形式変えたのね。ポジション別の色分け好きだったのに…
面倒くさいって言ってやらなかったのは誰だ。
（そうだったわ…）
レバンガ北海道
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
山口颯斗 選手
ⒸB LEAGUE
北海道はどんな感じなの？
ニック・メイヨ選手の離脱は確かに痛く見えたが、運用的にはデモン・ブルックス選手も同じなので実質ここの部分の痛手はないだろうな。
ジョーダン・テイラー選手も平均に近い選手だったので新規獲得したショーン・ロング選手が期待通りであれば若干のパワーアップだ。
日本人選手はどう？
人数の帳尻があってないが、寺園選手の加入はチームの中では心強い。
また今季要チェック選手には昨季の特指契約から継続となる山口選手を推してみた。若いだけに各所で勇気あるプレーが見られ、将来のエースの風格がある。
確かに彼はグッドプレイヤーよね。負けがこんでても下を向かずに、何とかやり返そうという意地というか気迫みたいなものを感じた。継続になって良かったわ。
移籍に話を戻して、移籍だけを勘案すると、総合して去年と変わらない戦力ってところだな。
え？ 去年と同じ？
そう。山口・玉木選手の部分などは底上げがあると思うが、全体的な戦力は数字を見た感じはほとんど変わっていないのがつらいところだ。
ところで、この表は戦力評価的にはどう見るのがいいの？
めちゃくちゃざっくりした指標では「総合順位 100 位以内の選手が何人いるか？」に注目してもらえると何となくの強さは分かるかもしれない。
北海道であればブルックス選手、ロング選手（仮）、ミラー選手の外国籍 3 名のみとなるな。
つまり、B1 を戦い抜くにはすごくつらい戦力...ってことね。
ま、そうだな。ただプレシーズンマッチを見た限りでは、ショーン・ロング選手の高さと機動力は B1 でも頭抜けている感じがあって、ガードナー選手のように 1 人で全てを解決してしまう可能性を秘めていた。
ブルックス選手も相変わらず走り回っているので、主体はミラー選手ではなくこの 2 人で回すことが考えられそうだ。
今回は印象論には目をつぶって、移籍評価だけに注目しようか。
そうね。
北海道の移籍評価は...
[移籍評価] 現状維持！
秋田ノーザンハピネッツ
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
古川孝敏 選手
ⒸB LEAGUE
秋田は何となく下の選手を放出してそれよりの選手を獲得しているように見えていい感じよね。
秋田は放出と獲得が同数で、
- カーター選手 → アイバーソン選手
- 細谷選手 → 田口選手
- 野本選手 → 川嶋選手
と成績的にはパワーアップしている。
ちょっと役割違うわよね。
野本選手のサイズダウンをどうカバーするかは悩ましいところだな。
もともとそれほど大きい選手がいないチームではあるし、メンバー的にも PF あたりのサイズ感がある日本人選手が少なく厚みが無いように見える。
古川選手を要チェックとしたのはそこが理由だ。田口選手が戻ってきたことで出場時間が減少しそうだが、今度はディフェンス面での貢献が求められそうだというところだな。
ワンちゃん（王選手）が意外と大きかった気がするわ。伸びしろ期待かしらね。
ほか気になるところは？
実はアイバーソン選手自体のポテンシャルだ。
新加入であるアイバーソン選手が一番上に来てしまって、全体的な評価が彼の出来不出来に左右されすぎるところはあるな。
なるほど。
新加入選手は一つの共通のラインであると同時に、移籍評価としては頼りにしすぎないのも大事なのね。
そうだな。
ただ秋田だけは特殊な計算をしていて、コールビー選手がインジュアリーリスト（IL）から戻ってきたときに、彼ら 4 人のうちから誰かを外さなくてはならないことが確定している。その時に誰を外すかだな。
計算上は彼のポイントが固定されていて 2 人で 1 人分くらいの計算なので、上振れしか考えなくていいんだがな。
コールビー選手が IL から戻ってきたときの対応が大きな選択の分岐点ってことね。
そういうことだ。じゃあ移籍評価と行くか。
そうね。秋田の移籍評価は...
[移籍評価] 着実にパワーアップ！
茨城ロボッツ
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
西川貴之 選手
ⒸB LEAGUE
念願の B1 新加入の茨城。
そもそも B2 の評価はどうしてるんだっけ？
B2 所属の選手のポイントは、累積ポイントは 0.62 倍、時間あたりポイントは 0.70 倍、だな。
倍率が正当な評価かはひとまず置いておくとするわ。
正直、今は試行錯誤しながら答え合わせの最中と思ってもらえればってところだ。
そんな中でも先ほどの例に倣えば茨城の評価値は決して悪くはない。
100 位以内に外国籍 3 人と福澤選手が入っているのは心強いし、キャプテンの平尾選手も 103 位相当だから 1 部リーグでも中のほうの実力と見ていい、ってことね。
その通り。
特に福澤選手が編成の最終盤で残留を決めたのだが、個人的には茨城の来季の成績を左右するほどの影響があると思っている。
そうね。逆に気になるのは？
プレイタイムを食ってくれる小林選手が抜けてしまったのと、申し訳ないが新加入選手の昨季の成績は無条件で安心できるほどではない、この 2 点だ。
しかし敢えて注目選手に挙げたのが西川選手だ。
PG はキャプテン平尾選手と新加入の多嶋選手が切磋琢磨する環境があり、SG は福澤選手が中心になる。唯一弱みがあった SF、どちらかと言えばスラッシャーの役割だが、攻撃的にリムアタックできそうなのが西川選手であり、彼自身もプレイタイムを得て一気に飛躍するかもしれない。
と言うより飛躍してほしい、という願望が強いな。
1 ～ 3 番に主軸を作るのがまずファーストステップってところね。
昨季 B2 でも B1 新加入選手主体のチーム作りはしなかった HC だけど、今季も編成自体は大きく変えなかったことはプラスに働くかもしれない。
その通り。このチームの真価はグレスマン HC が握っている。
では移籍評価と行くか。
そうね。茨城の移籍評価は...
[移籍評価] 悪くない！
宇都宮ブレックス
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
竹内公輔 選手
ⒸB LEAGUE
何度編成を見ても未だに信じられない...って人は多そうよね。
移籍の経緯はどうなのかは分からない。だがファンはショックだろうな。
いずれにせよ前に進むしか道はない。
いなくなった選手を追いかけるより、残った選手がチームにとっては重要だ。
新加入は外国籍の 2 人とアジア枠の 1 人だけね。好材料は？
次の 3 つだ。
- 宇都宮のスカウト陣には外れがない。
- 最も評価値の高いジョシュ・スコット選手を残せた。
- 日本人選手を全員残せた。
最後の 3 つ目、表現が悪いが外国籍選手は替えが効く。
日本人選手は 1 人では戦局に決定的な影響は与えないものの替えは効かない。
一度放出したら全盛期の状態では二度と戻ってこない。
スカウト陣が本気で仕事を果たせば、今回の移籍に関するマイナスを最小限ロシター選手だけに抑えることができる。ここはチームの仕事を信じるしかないな。
黙ったままおとなしくやられるチームではなさそうよね。
竹内選手の要チェックポイントは？
ロシター選手が不在となったことで外国人選手の出場時間が 10% ほど多くなるだろうと予想はしている。その穴をアジア枠のジャワド選手が埋めるのか？ は分からないが、映像を見た感じではむしろ比江島選手に近い印象を受けた。
素直に受け取るなら竹内選手の役割が非常に重要になると踏んで、出場時間を割り増ししている。
今季こそは比江島選手の出番が増えるかと思ってたのに…
まああくまで印象だ。個人的にはもっと比江島選手を酷使すべきだと思うぞ。
ではそろそろ移籍評価と行くか。
そうね。宇都宮の移籍評価は...
[移籍評価] ロシター分の戦力どーする
群馬クレインサンダーズ
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
マイケル・パーカー 選手
ⒸB LEAGUE
ちょっと！ 登録選手のところ、調整したの圭様だけじゃないの！（笑）
たまたまそこだけ変えたら色々とピッタリの数値が出てきたんでな。
アキ・チェンバース選手の効率的にもう少し時間調整を入れた方がいい気もしたが、ほぼ誤差みたいなものだろう。
移籍については茨城は好評価… 群馬はどうかしら？
昨季 B2 をぶっちぎりで独走した群馬は金銭状態でもそこそこ上位と見られたが、批判を恐れずに言えば「補強に失敗したのでは？」と感じる面もある。
あら？ そうなの？
パーカー選手が完全移籍で継続とか、順調そうじゃない。
パーカー選手のところはスカウト陣としては今季大成功の象徴で間違いない。
問題は野崎選手が FE 名古屋に移籍してしまったことだな。
数値的にはパーカー選手に次ぐチーム内 5 位、日本人 1 位の 86 位相当ね。
この順位は B1 で言うと誰くらい？
前後の選手を出すと、
だな。
... は？
まだポイント換算は調整中とはいえ、そうそうたるメンバーの名前が並ぶと B1 の舞台で見てみたかった 1 人とは言えそうだな。
野崎選手の残留に失敗した影響は相当大きいはずだという見立てだ。アキ・チェンバース選手も良い選手だというのは否定しないが、あくまでも「数値に則るなら」そうなってしまうな。
いずれにせよ B2 → B1 は評価が安定していないってことね。
そういうことだ。
もう一つ気になるのは「2 シーズン前のメンバーが誰も残っていない？」ことだ。B1 仕様にするために B1 の選手に入れ替えるのは分かるが、群馬の DNA をしっかり引き継いでいきたいところだな。
では移籍評価と行くか。
そうね。群馬の移籍評価は...
[移籍評価] 意外と下方修正！？
千葉ジェッツ
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
赤穂雷太 選手
ⒸB LEAGUE
移籍は... なんていうのかしら。
どうコメントするのが正解かが分からない。
冷静に見ると、今のところポジティブな要素は見当たらないな。
それなのに SNS を見ているとそういう空気を感じないのが凄いところだが。
離脱のほうが多いから移籍評価はマイナスかしらね。
ただ、メンバーが減るってことは他のメンバーの出場機会が増えるってことよね？
それこそが今季の千葉の強みだと考える。
他に狙っていた選手がいたんじゃないかと思うものの、現実問題として新規の日本人選手は獲得できなかった。しかし幸いにも今まで獲得してきた選手の地力は強い。彼らに存分にプレイタイムを割り振ってみるのが一つの勝負だろうな。
あなたの今シーズンの優勝予想も千葉よね。
対戦相手に広島がいなかったことが、思った以上に有利がついたな。
あとは他チームの富樫選手対策がそろそろ機能してくるはずなので、そこは例年以上にチーム一丸のパワーが必要となるだろうな。
注目選手は誰なの？
ガードポジションが抜けて困っているチーム側と、プレイタイムを欲しがっている赤穂選手の利害は一致しそうだなとは想像している。
シュータータイプの選手がもう一人獲れると選手層としては安定しそうなんだが。
シーズン中の補強はありそうなのかしら？
前述の通り、日本人選手はこのタイミングでないと入れ替えが難しい。B2 の選手ならあるいは... ってところだが、千葉への加入は実績が重視される面がある。
じゃあ移籍評価と行くか。
そうね。千葉の移籍評価は...
[移籍評価] 選手追加に期待
アルバルク東京
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
セバスチャン・サイズ 選手
ⒸB LEAGUE
アルバルクの大補強は一部から非難の声も出ていたくらいだけど、どうかしら？
確かに昨季の失敗が響いたのか、かなり大きな補強をした。それは確かだ。
補強とは本来そういうものだとは個人的には思うけどな。
... ただ、全体を俯瞰してみると◎はつけられるだろうか？
え、どこに文句をつけるところがあるのよ！
表を見てもらえれば分かるように、我々の指標では昨季の日本人の中では安藤（誓）選手の評価が最も高い。出場時間が短いながらも PG の 2 番手は津山選手だった。
A東京は 2 人を放出して 3 番手の 小島選手を残し、新外国籍 PG を招聘した。
PG が不安要素ってこと？
それ以上に、真に投資体力があるのならば残すべきは安藤選手だった、ということだ。仮に安藤選手を残したのならば「完璧」という評価だろう。
それだけ？
理由はまだある。
安藤選手、津山選手、そして須田選手も含め「実績を買われて他チームから入団した選手」だったことだ。この 2 年間の彼らの成績から見れば、その実績ある彼らを十分に使いこなせずに放出に至ったという見方もできる。
名古屋 D の齋藤選手、三河のシェーファー選手、あるいは富山の宇都選手といった、在籍中に開花させることができなかった「アルバルクを去った選手たち」になんとなく共通点が見えはしないか？
か、考えすぎでしょ…
実際、連覇という偉業を成し遂げているのも確かなんだし。
もちろん、サイズ、カーク、ロシター、田中、安藤（周）、小酒部というメンバーだけ見ても、コート上で一番強力な戦力を実現できることは間違いない。
その目論見はサイズ、ロシターを今まで通り使いこなした時に実現する。
その上で、果たしてテイラー選手を融合させることができるか？
... 結果はシーズンが始まってみないと分からないがな。
じゃあ難しいが移籍評価と行くか。
そうね。A東京の移籍評価は...
[移籍評価] 大成功！！（条件付き？）
サンロッカーズ渋谷
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
高橋耕陽 選手
ⒸB LEAGUE
SR渋谷。これは分かりやすく補強した感じじゃない？
三河から移籍してきた高橋選手は新天地で中心選手となれるポテンシャルを秘めている。若返りを期するチーム側の思惑もありそうだな。
石井選手との共存に課題も感じるが、プレイタイムを与えられれば一挙に活躍する可能性大だろう。
ハレルソン選手は久しぶりの古巣復帰だけど、ジャクソン選手と比べるとちょっと見劣りしてしまうのかしら？
いや、おそらくマカドゥ選手のプレイタイムを引き上げてハレルソン選手の負担を軽減する役割を担わせるのではないか。
マカドゥ選手が入る時は従来の渋谷らしく、入らない場合はケリー選手・ハレルソン選手ともに 3P のあるビッグマンだ。同時出場しているときは片方がリバウンドの起点になれるからどちらが 3P を打ってもいい。
プレイタイムシェアは抜群にうまいものね。
ネガティブ要素は特になし？
全員の昨季の総プレイタイムが足らないところくらいか。
高橋選手、盛實選手を他の選手並みに引き上げても足りない。西野選手にも相応に出番が回ってくると見ている。
それにしても、渋谷だけ妙に外国籍選手のプレイタイム予想が短いわよね。
常時オン 2 と比べて 1 試合あたり 9 分弱短い。これは オン 1 の時間が 9 分くらい存在するという見立てだが、SR 渋谷だからそれくらいやるだろう。根拠はないが。
それでは移籍評価と行くか。
そうね。SR 渋谷の移籍評価は...
[移籍評価] 普通に成功！
川崎ブレイブサンダース
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
篠山竜青 選手
ⒸB LEAGUE
川崎も指標に従えば順当な補強と放出なのかしら？
意外とそうなるな。
新加入の前田選手と日本代表候補の辻選手を比べて前田選手を上位に位置づけていている、我々の独自指標の真骨頂というところか。
昨々季の新人王とは言え、代表候補として呼ばれていない選手の方が上というのは何か違和感あるわよね…
何かカラクリがあるんでしょ？
同じ大学出身で 2 人ともリーグトップクラスの成績だが、スタッツ自体は辻選手の方が僅かによい。
評価が逆転しているのは年齢とプレイタイムのせいだ。
前田選手が 24 歳、辻選手が 32 歳になるシーズンかしらね。
同じ仕事結果でも、24 歳の若手と 32 歳のベテランがやったのではそれぞれの評価に違いが出てくる。極端に言えば若ければ若いほど今後の成長が見込めるぶん価値が高い。
今 B1 リーグ全体の中央値が 28 歳なので、そこを境にボーナスポイントの係数を変えていて、年齢が低いほどボーナスポイントが大きくなる仕組みだ。同じく出場時間でもボーナスポイントがつく。あわせると前田選手 係数 0.223、辻選手 係数 0.175 で 4.8% ぐらいボーナスポイントで差が出ているな。
「8 歳差で約 5%」を不公平と見るか、成長の伸びしろと見るかは難しいところね。
相手は他の選手だけじゃない。過去の自分とも比較される。24 / 23 = 1.043 倍 の活躍をして等価値だ。
さらに、今季の前田選手のプレイタイムは昨季までと比べると大幅に短くなると予想しているので、その中で周りを納得させるプレイをしなくてはならない。
移籍した今季は一つの正念場だな。
話が前田選手中心になったけど、他はどうかしら？
カルファニ選手は時間あたりの貢献度がリーグ 10 指に入るレベルだったため放出はかなり予想外だったが、度重なるケガをチームが不安要素と捉えたんだろうか。1 シーズン通して見てみたかったが残念だ。
大塚選手はその使われ方から放出候補だろうと予想はしていた。だから前田選手の獲得は自然だった。その影響で富山は要のシューターを連続で失っているな。
辻選手が流出したことで大塚選手分がぽっかり空いちゃった計算。メンバー的には100 位以内の選手も多いし堅実なチームビルドというところかしら。
今季の注目選手はチームの顔の篠山選手？
コート内の実力のみならずコート外の対応でもリーグのお手本と言っていい篠山選手だが、五輪での代表選手落選やチーム内の藤井選手の台頭もあって、PG としての自分を見つめなおす時期と捉えているかもしれない。どう成長するか、今季のひと化けには期待だな。
それじゃあ移籍評価と行くか。
そうね。川崎の移籍評価は...
[移籍評価] 戦力ダウンつらみ
横浜 B コルセアーズ
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
生原秀将 選手
ⒸB LEAGUE
パット見、横浜はかなり痛いわね。
主力だったロバート・カーター選手が抜け、日本人選手もアキ・チェンバース選手が抜けた。将棋で言えば飛車と香を失ったようなものかな。
飛車と香って、それはどれくらいのことなの？
Wikipedia によれば、飛香落ちは 5 段級差らしいな。
つまり昨季の横浜と比べて 5 クラスぐらいのマイナスハンデがついちゃったってことね。
と言っても、加入した選手もいるからどれだけ取り戻せるかも考えないとね。帰化枠のモリス選手も年齢がそこそこ上の方だし、どこかに好材料は無いのかしら？
ハモンズ選手は未知数だがカーター選手の代わりにはなりうる。逆の可能性も同じだけあるが、ここが機能しない限りはチーム事情としては厳しい。浮沈のカギを握っている動力源だな。
日本人の注目選手は？
シーズン連続でケガに悩まされている生原選手だな。横浜は日本人 PG の絶対数が足らず、結局外国籍選手がボールを運ぶことも多いので、正 PG を設定するだけでも安定感が出るはずだ。
あとこれは独自指標外の、完全に何の根拠もない言わば個人的な妄想だが、大庭選手の活躍には期待している。
じゃあそろそろ移籍評価と行くか。
そうね。横浜の移籍評価は...
[移籍評価] 荒波模様
新潟アルビレックスBB
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
ジェフ・エアーズ 選手
ⒸB LEAGUE
新潟は分かりやすく戦力ダウンね。例の件があまりにも響いて、複数年の選手すら契約解除して移籍なんてことも起きてたし。
チーム内の上位メンバーほぼ移籍してしまった。唯一残った納見選手も複数年解除で一時期自由交渉リストに載っていたくらいだからな。結果的には残留と同じ扱いになって、チームは安心しているだろう。
逆に驚きだったのがエアーズ選手の加入かしら。
エアーズ選手のおかげで大分持ち直した感じがある。来季は外国籍 3 人を軸に組み立てるしかないが、どうしても日本人選手の不足が気になってしまう。
かなり偏った戦術にはなりそうよね。
ディフェンスする方は外国籍へのヘルプを厚めにしてプレッシャーをかけていくのに躊躇はないだろうからな。最初からその前提で、フリーとなった日本人選手が確率を上げていくか。ゾーンディフェンス攻略がキーになるだろう。
サイズのあるなしに関係なく、ゴール下に引きこもられたら解決が難しそう。そこを対戦相手が突いてくると。
天皇杯で B2 チームとかと当たったら相手は必ず仕掛けてくるわよね。
逆に対戦相手は新潟のペースに合わせない我慢強さも必要だから、新潟はアウトサイドのオプションをたくさん持ってかき回すのが最初の課題となるかな。
そろそろ移籍評価と行くか。
そうね。新潟の移籍評価は...
[移籍評価] まずは信頼回復
富山グラウジーズ
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
ジョシュア・スミス 選手
ⒸB LEAGUE
アンタ、富山に関してはけっこう暴れてたらしいじゃない。
好きに語らせてあげるわ。
いや、暴れてはない。チームの方針について納得いかないだけだ。
実際に移籍リストを見てもらえば一言でも二言でも言いたくなる気持ちはわかるだろう？
若手三銃士？って言われてた彼らは人気先行かと思ったけど、こう見るとかなり日本人上位層なのね。
51 位 ～ 106 位の間の 5 人の日本人選手の中で残ったのは宇都選手だけ。
CS まで上り調子で来て、来季このメンバーならもっとすごいことになるぞ！っていう期待感から突き落とされた上に、移籍先が川崎以外は成績下位チームってこともあって優勝目指しての移籍ですらないという、2 つの大きな失望があってな。
ただ、加入した選手も名前の売れている選手よね。
晴山選手加入したとき、久々に SNS の画面見せてきたし。
晴山選手こそ今伸びている真っ盛りの選手だからな。3P を武器にできるし線も太い。常に前向きな性格でチームを明るくしてくれる。移籍で数値そのものも伸びると思うが、それ以上に数字に表れない貢献をしてくれるはずだ。
KJ 松井、小野りゅーも はどう？
2 名とも、全盛期の驚異の 3P をいかに取り戻すかに周囲の期待はあると思うが、個人的にはいかに基礎体力を作ってディフェンスでハードワークするかに期待している。年齢を言い訳にできないのは水戸選手が手本になってくれる。
そう考えると富山はかなりのおじさま軍団ね。
去年特指の 2 名の次がスミス選手とか、加入したジョンソン選手もびっくりよ。
アジア枠の子が来てよかったわね。
昨季は退場による出場停止で規定出場数に届かなかったジョシュア・スミス選手、全試合出場で MVP を狙ってほしいな。
じゃあそろそろ移籍評価と行くか。
そうね。富山の移籍評価は...
[移籍評価] 喰らいつけるかはおじさん次第
信州ブレイブウォリアーズ
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
ジョシュ・ホーキンソン 選手
ⒸB LEAGUE
信州はキレイに補強したわね。
「あ～ こういうの見たかったんすよ～」って溶けそうになったからな。
これこそ移籍巧者と言えるお手本のような移籍だ。
活躍させることができていない選手と出番を与えることができていない選手を市場に放出して、他では出場機会は少ないが欲しい選手、特に若い選手をピンポイントで迎え入れる。
既に実績のある選手を獲得するのが補強の一番近道よね？
それは否定しない。
実績のある選手は、能力の高い選手であり、同時に使い道の分かっている選手だ。彼らを獲得して失敗すればベンチワークの問題であって選手の責任ではない。ただそれはどちらかと言えば消極的な補強と言えるだろう。
言い換えれば、コストの高い補強だ。
だが、最も重要視したいのは「選手とチームの相性」だ。
今活躍できていない選手は、もしかしたら今の場所では真価を発揮できていないだけで、他に活躍できるフィールドがあるのかも知れないという視点を持ちたい。
そう考えると、どんなに名前が売れているスター選手でもその価値を十分に発揮できていないのならば活躍できる場所を選べる方が良いし、他で燻っている逸材でもチームにフィットさせ活躍させる自信があるのなら獲得すべきだ。
その選択の仕方がうまかったわよね信州は。
外国籍が変わらなかったということは来季も間違いなく 3P 多投スタイルで挑戦してくるだろう。そこに岡田選手、熊谷選手、前田選手という顔ぶれは HC の意向がスカウトに充分に伝わっているという意思を感じた。
39 歳の井上選手を残しているのもポイントかしらね。
年齢では測れない価値をそこに見出してる。
その代わり PG は飽和してしまったので、運用には気をつけないとならなくなった点には注意が必要だ。
それでは移籍評価と行くか。
そうね。信州の移籍評価は...
[移籍評価] S-A-I-K-Y-O
三遠ネオフェニックス
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
津山尚大 選手
ⒸB LEAGUE
単純にめちゃくちゃ多いわね！
総入れ替えなの？ ってくらい人が動いてる。
昨季中の異動がかなり多かったからな。正直まだ HC の特色もつかめていないが、来季の三遠はまったく別のチームと言ってよさそうだ。
残っている選手が 4 名というのは大改革と言えるわよね。
カギを握る選手は誰かしら？
新加入選手であれば津山選手だな。PG は他に田渡選手、山内選手と獲得したけれども、ポテンシャルをフルに発揮してチームを押し上げる能力を持っているのは津山選手と予想する。環境が整った今季の躍進を期する。
もう一人、三遠の将来を左右するのがサーディ・ラベナ選手だ。
昨シーズンはケガに悩まされ納得いかないシーズンであったものの、少ない出場時間でもスタッツは決して悪くない。普通に出場できれば杉浦選手クラスの活躍を見込みたい。
移籍はかなりいい感じに見えるけど、不安要素はあるのかしら？
やや守備的なメンバーが多く、点取り屋が不在なので、得点のパターンが限られてくるのじゃないかというところかな。
津屋選手、ラベナ選手を主軸としていくと考えられるが、二人ともまだ若く、エーススコアラーの不在を守備でどうカバーしていくか。
外国籍主軸で攻めていくとかは？
2 名が新規外国籍なので何とも分からないな。ただノックス選手、ハリス選手は HC の意向ではない気がする。ここをどう機能させていくか次第ではあるな。
横浜からカーター選手を獲得した判断は評価できる。
それでは移籍評価と行くか。
そうね。三遠の移籍評価は...
[移籍評価] 転生級！
シーホース三河
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
角野亮伍 選手
ⒸB LEAGUE
衝撃の金丸選手移籍があった三河だけど、やっぱり全体的に見た目ちょっと戦力的にはダウンかしら？
金丸選手を除いた、川村・高橋・熊谷・加藤 <--> 橋本・角野・細谷・西田 の入れ替えは、昨季の活躍度合いだけで言えばダウンという風に見えるが、そう単純に評することができるかは微妙だ。
それは何となくわかるわ。
角野選手、西田選手はプレイタイムが少ない中での戦力評価ってことよね。
そう、今季は確実にプレイタイムが増えることが予想されるので、そこでの活躍次第でこの補強が成功だったのか・失敗だったのかが決まる。
時間効率のほうが掴みやすいのかしら？
そうだな。時間効率の方を重視する方法もひとつだと思うし、役割の部分も加味していくとかなり悩ましい。
ただ、金丸選手・川村選手・ウィティングトン選手という高確率シューター 3 名を全員外したのは意外だった。どんなチームづくりをしていこうとしているのかから未知数だな。
若くて良い選手ってだけじゃなくて、オールラウンダーが多いからどんなチームにでもなれそう。彼らを使ってどんなチームを組み立てていくのかは確かに読めない。
ここまでは金丸選手の抜けた影響を度外視して見てみたが、どのようなチーム作りをするにせよ金丸選手の抜けた穴は相当大きい。若手の覚醒だけでは埋めきれない部分があるのも確かだ。
野生の変態クラッチシューターを見つけ出すのは、そんなに簡単じゃないものね...
あと登録メンバーが 11 人だと少なく感じるわ。
プレイタイムの割り振りはかなり厳しかったな。このままのメンバーで行くとなると突発事故には対応できない。途中加入は常に狙っていくべきだろう。
未知数の部分はあるものの、そろそろ移籍評価と行くか。
そうね。三河の移籍評価は...
[移籍評価] 若手の活躍次第
名古屋Dドルフィンズ
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
シェーン・ウィティングトン 選手
ⒸB LEAGUE
名古屋はいい選手が集まってると思ったんだけど、こう見ると意外と戦力ダウン？
安藤選手 → 須田選手、笹山選手 → 伊藤選手と、同ポジションで下方評価なのが厳しいところだな。正直イトタツはもっと高評価だと思っていたのだが、怪我の影響か厳しい値になっているな。
そもそも齋藤選手がいるのにイトタツまで必要なのかしら？
小林選手と木下選手で十分まかなえる気がする。
笹山+木下 → イトタツ の交換と考えるとそれほど不思議ではないのかもな。
ただイトタツはあまり自ら積極的に 3P を狙うタイプではないから、安藤 → 須田の部分も含めてアウトレンジからのシュートがほぼ狩野選手頼みになってしまう気がするな。
名古屋でいちばん 3P 打ってたのは安藤選手だものね。次いでエアーズ、狩野、ライオンズ。
要チェックは三河から移籍してきたウィティングトン選手ね。やはり 3P の部分かしら。
3P は重要だが新加入のウィティングトン選手は確率は高いものの試投数は多くはない。要チェックは単純にプレイタイム底上げ分で真価を発揮するだろうという目論見だな。練習好きの前向きなタイプだから好感度も高い。
他の未知数の外国籍 2 名とあわせてどんな動向を見せるかによってチームカラーは変わるかもしれない。
ヘッドコーチも変わったのだから、チームカラーが変わるのはありえそう。
昨季はなんとかやり繰りをせざるをえなかったショーン・デニス HC が、この戦力を与えられたときにどのようなバスケットボールを指向するのかは楽しみだな。
円熟味の域に入った選手たちが新しい指揮官の手でどのような輝きを見せるのか。もしかしたらあっと驚くような化学反応があってもおかしくないわね。
ではそろそろ移籍評価と行くか。
そうね。名古屋 D の移籍評価は...
[移籍評価] デニス HC が最大の補強
滋賀レイクスターズ
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
野本大智 選手
ⒸB LEAGUE
さて昨季は大外しをして滋賀方面からヒンシュクを買った私たちだけど…
相変わらず先の読めない補強をするわよね。
継続したのが野本選手と今川選手と村上選手の 3 選手のみ。
野本・村上選手は複数年だったはずで、しかも村上選手は山形にレンタルだという。
どう見ても「戦力初期化」よね。
これはむしろ補強のポイント解説が重要ね！ どうぞ！
嬉々として全力で人任せにするな。まあいい。
第 1 のポイントは野本選手を残せたことだ。時間あたり効率 82 位と成長性期待の選手だが、他チームの強奪の魔の手から複数年でキッチリ守り通した。
今季は間違いなく滋賀のエースとして名乗りを上げる。
アナタ、昨季終わった時に強奪リストに載せてたものね。
その時は特指だと思って複数年契約だって知らなかったんだよ。
あと「移籍候補者リスト」だ、物騒な呼び名はやめてくれ。
どっちも同じでしょう。
まあ野本選手は今季の要チェック選手というのは分かったわ。
他には？
新潟から移籍してきた柏倉・林選手は、数値はともかく、その生き生きとしたプレーが目を引く良プレイヤーだ。既に十分な試合出場時間を得ていただけに連携面にも注目。更にチームに欠かせないプレイヤーとなりそうだ。
HC が佐賀から連れてきた 2 選手にも注目ね。澁田選手なんていきなり中心選手になっちゃいそう。
期待が深まるが、そろそろ移籍評価と行くか。
そうね。滋賀の移籍評価は...
[移籍評価] そうはいっても戦力初期化
京都ハンナリーズ
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
ジャスティン・ハーパー 選手
ⒸB LEAGUE
ライス・てらしー・KJ が一気に抜けた京都、これはヤバいでしょ…
残った選手だけで埋め合わせできるのかしら？
途中怪我で離脱したハーパー選手の通期出場は前提とするとして、独自指標的にはそこだけでかなり取り戻せそうなところはあるな。
今季は真価を発揮してほしいところね。他にはどうかしら？
日本人選手では細川選手を最大限使っていきたいところかと思う。
人数も足りている分、プレイタイムは無茶な配分をしなくても意外と間に合いそうだ。
ただし「PG を除く」だが。
確かに、ライスとてらしーの 2 大 PG の代わりをどうするの？ って課題は見えてるわよね。
鈴木選手と久保田選手と會田選手で埋め切れられるか、というとあまりそういうイメージは沸いてこない。最悪サイモン選手が自らボールを運ぶ姿が浮かんでくるが…
まあそれも京都らしいと言えば京都らしい...
先ほども言ったが日本人選手では細川選手は要チェックだ。昨季後半くらいから点取り屋としての本分が発揮されはじめてきたので、松井選手の後継となれるかに注目だな。
厳しい戦いになりそうね。
アリーナ建設も前途多難なところもあるが、地元の声を味方につけたいところだな。
そろそろ移籍評価と行くか。
そうね。京都の移籍評価は...
[移籍評価] かなり厳しい
大阪エヴェッサ
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
竹内譲次 選手
ⒸB LEAGUE
大阪は新加入の外国籍 2 名が評価ダウンで日本人選手 2 名が評価アップ予想なのね。珍しくない？
DJ ニュービル選手を中心にしたチーム作りは間違いないからな。
フォローする形とはなるが木下選手のプレイタイムが上がり、新加入外国籍選手のプレイタイムは抑えめになる代わりに竹内選手の出番が増えるという予想だ。
アイラとジョージもバランスよくって形ね。
ただディフェンス面では相手外国籍ビッグマンを止めきれるのか、不安なサイズではあるがな。ギャンブルディフェンスやファウルストップが増えるのではないかと予想するが…
ハレルソン選手が真ん中にいてゾーンなりダブルチームなりで食い止めるスタイルが、ニュービル選手中心に構成すると難しくなっちゃうわけか。
なのである程度は手を出してスティールを狙うディフェンスになるだろうし、常に動いて動いてのカバーリングを求められるはずだ。
攻撃はハーフコートバスケのパターンを幾つも構成できそうな面白いメンバー構成だけどな。
順位予想では西地区 4 位とかなり高評価みたいだけど。
対戦相手の巡りで、群馬との対戦が無いのが意外と影響しているな。
逆に CS 出場は若干厳しいとの見立てだから、ここは予想を覆すような活躍を期待したい。
あとは、今年もハーフの日本人ビッグマンを積極的に獲得。もう大阪のカラーよねこれ。
実際にはこの中から掘り出し物を見つけたいというところなんだろう。昨季から継続になったドンリー選手は若手だが優秀な選手だと思うぞ。
語り尽きないところはあるがそろそろ移籍評価と行くか。
そうね。大阪の移籍評価は...
[移籍評価] チームの実情に合わせた現実的補強
島根スサノオマジック
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
ペリン・ビュフォード 選手
ⒸB LEAGUE
移籍市場終盤でブッコんできたわよね島根は。
日本代表クラスの 安藤・金丸 両選手を獲得するとはアイマスマネーの破壊力たるや…だな。
これで着実にチームはパワーアップするが、個人のプレイタイム自体は今まで以上に伸びないと予想してほぼ据え置きだ。
外国籍選手が軒並み上がってるのは、ブルックス選手の移籍によるものかしら。
昨季はブルックス選手中心のチーム作りで戦い抜いた。しかし、そこから 1 人の選手に依存する戦い方に限界を感じたのだろう。あっさりと彼を手放している。
時間あたり効率はビュフォード選手の方が高いので、当ブログとしては納得の決断だ。ただしブルックス選手が食っていたプレイタイムを、他のメンバーで分け合わないとならないということだな。
日本人選手の加入があったけど、それ以上にブルックス選手の移籍が影響しているということね。
その通り。そこは帰化選手のウイリアムス・ニカ選手の計算が立つのが大きい。
その反面、杉浦選手の離脱は計算通りだったのかが疑問だ。サイズのある 3～4 番ポジションの日本人選手として必要だったと思うのだが…
あべりょの役割を変えるのかしら？
やや線の細さを感じるが、適性があるとすれば阿部選手とあと白濱選手を 3 番で使いたいところか。シューターは金丸選手一択だろうから、他のメンバーは異なる適性を見出す必要があるな。
話は全然変わるけど、なんで島根はこんなに高画質の写真を載せてるの？
10MB 越えの公式画像はなかなかお目にかかれないな。気合が入ってる。
では、移籍評価と行くか。
そうね。島根の移籍評価は...
[移籍評価] 神がかってる
広島ドラゴンフライズ
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
船生誠也 選手
ⒸB LEAGUE
移籍市場序盤でブッコんできたのが広島だったわね。
ぶっちぎり最下位でも、強くなるためにこれだけお金を出してくれるスポンサーがついてくれることに感謝だな。
補強順位も我々の指標通りで、ある意味理想形と言えるだろう。
外国籍、帰化選手、日本人選手の上位を残してのほぼ全面刷新。
昨季得点王、日本代表候補、期待の若手... と欲しいところを獲得できたんじゃないかしら。
良いか悪いかで言えばいい補強だった。
ただ…
でたわねソレ。
...ただ、移籍によって「昨季より活躍できるか」は疑問符が付く。
本当ね。ほとんどプレイタイムが減って昨季よりポイントが減ってる。
原因は何なの？
今季のメンバー登録数がこれほど少ないにも関わらず、全員のプレイタイムが減るのは昨季出ずっぱりだった証拠だ。限界ギリギリでの運用の、更に上を行く「酷使」を経験した選手ばかりを集めた印象だな。
今季は仮に酷使されてもある程度は耐えられる選手が揃っているものの、既に最も結果を出した状態を経験しているだけに上振れ分の余地がないとも言える。
その中でも成長の余地を残しているのが ふにゅー と てらしー ってことか。
PG が足りない事情があるので、両選手とも相応にプレイタイムが伸びるはずだ。
辻選手もコンボガードだが、昨季もやっていたのでプレイタイム自体はそれほど変わらないだろう。
このメンバーなら CS 出場かしら？
優勝候補の千葉との対戦が無いのはかなり有利だな。あとは登録メンバーが少ないので怪我や出場停止には要注意だ。CS の可能性は十分あるぞ。
それでは移籍評価と行くか。
そうね。広島の移籍評価は...
[移籍評価] アイキャンフライ！！
琉球ゴールデンキングス
移籍選手一覧
2021-22 登録選手
要チェック選手
ドウェイン・エバンス 選手
ⒸB LEAGUE
西地区本命の琉球も指標セオリー通りの補強みたいね。
エバンス選手、クーリー選手を確保できたのは、ファンにとってみれば当然だが、フロントにとってはかなりやり遂げた感はあるな。
ダーラム選手も出場時間爆上げで外国籍はかなり順調そう。
西地区 1 強予想は揺るがなそうね。
ほぼ万全ではあるが、帰化選手と日本人ビッグマンが重要となる「オン 3 対決」はやや遅れを取らざるを得ないと思う。
あら確かに、予想値では外国籍 3 名がほぼ出ずっぱりというか、オン 2 と変わらない割合で出場してる。
もちろんこの通りになるとも思っていないが、数値上はクーリー選手とエバンス選手をなるべく出した方が効率がよくなるからだな。出場できる体力も持っているはずだ。
あと、このブログ的にも注目なのが、高効率 2 年連続日本人トップを争ったコー・フリッピン選手よね。昨季の CS でブレイクして世間的にも注目度が高い今、レギュラーシーズンでの活躍も期待されてる。
ただ PG 枠はかなりの激戦枠のため、千葉での役割と同様にダブルガードでの出場が見込まれる。新 HC がどう運用していくのかにも注目だ。
今シーズンは選手も HC もよく動いたオフシーズンになったから、各チームの新しい特色が出てきそうなシーズンになりそう。
それじゃあ移籍評価と行くか。
そうね。琉球の移籍評価は...
[移籍評価] 可もなく不可もなく
移籍評価ランキング
ここまでお付き合いいただきましてありがとうございました。
完全に独断と偏見でランキングした移籍強者ランキングを発表するわ！
SS（超スゴイ）
信州 広島
S（スゴイ）
A東京 島根
A（得意）
秋田 渋谷 三遠
B（ふつう）
北海道 茨城 川崎 琉球
C（ニガテ）
宇都宮 群馬 千葉 横浜 三河 名古屋D 大阪
D（超ニガテ）
新潟 富山 滋賀 京都
あくまでも今季に限っての移籍強者であって、トータル戦力評価ではない。
優勝予想は別記事をみてほしい。
gyrokawai-basketball.hatenablog.com
今回はけっこう喋り倒した感じがあって満足だわ。
開幕直前にふさわしい量になったんじゃない？
新規外国籍の実力など、開幕してみないと分からないことはたくさんあるからな。
今季もちょっと違った視点から B リーグを「好き勝手に」語っていくからお楽しみに！
それでは…
全ての選手の健闘を祈って！！
今シーズンもよろしく！！
