【B1】勝手に大解剖! ファイティングイーグルス名古屋編
2022-23 シーズンが開幕して早くも 10 試合以上が経過した Bリーグです。
昇格組を含め そろそろ各チームの特色が見えてきた頃あいですので、各チームのレビューでもしてみたいと思います。
今回は FE名古屋!
目次
最近の成績
昇格組のファイティングイーグルス名古屋(FE名古屋)は、開幕5連勝で最高のスタートダッシュを決めたものの、10.16 の川崎戦Game2から5連敗で5分に。直近の信州戦Game2で勝利し連敗脱出、白星先行状態に復帰しました。
FE名古屋は現在(2022.11.22)時点で 11戦6勝 勝率 54.5% の全体10位/地区5位。
FE名古屋の傾向
- ざっくり守備主体のチーム。
- 失点7位。速攻からの失点、ターンオーバーからの失点は3位。相手TO%2位。
- アシストが少ないが相手チームも少ない。ペースは平均的。トランジションオフェンスやアーリーオフェンスというよりは ファーストユニットのメンバーがある程度自由に攻撃を組み立てるモーションオフェンス~フリーランスオフェンスと予想。
- ジャンプショット、ダンクよりもレイアップの方が特徴的に多い。
- 主な狙いはターンオーバーからの速攻と、ランダルとルークのインサイド、ジョーンズ・石川・笹山のアウトサイド。相手の2Ptsを3Ptsで上回るスタイル。
- ルーク選手、ランダル選手、ジョーンズ選手、野崎選手、石川選手のファーストユニットに +笹山選手がチームの中心。
- プレイタイムとしてはルーク選手が最も出場しているが、評価値が高いのはランダル選手、ジョーンズ選手。ディフェンスレイティングは両者変わらないが、オフェンスレイティングはランダル選手の方が20ptほど高い。
FE名古屋への対策
- ファーストユニットに対する対策を重点的に立てることがマスト。
- オフェンスリバウンド自体は拾えているが、セカンドチャンスに繋げられておらず(平均5.6回/9.7点)攻撃が単発で終わっている可能性が高い。パスで打開する場面は少ないのでショットと見たら迷わずタフショットに寄せる。
- 3p試投数は多いもののハーフコートで崩すというより個の力で打開する場面が多い。空いたインサイドでランダルとルークを自由にやらせる意図がありスリーポイント試投数は多めだが、成功率から言うとルーク選手と野崎選手以外は確率が低い。今のところはゾーンでもよい。
- 面白そうなのはマッチアップゾーン。
- オフェンスリバウンドを確保しに来ることは多くないので ディフェンスリバウンドは必ず確保したい。
- ファーストユニットのスティール数が多い。外国籍も積極的に狙ってくるので攻撃の組み立ての段階、特にビッグマンがエルボー~トップ付近で中継する間でのターンオーバーに注意。
- ファウル数が少ない。インサイドは時にやや強引に強調するのはどうか?
解説
ここからはそう感じた根拠を幾つか挙げていきます。
チームスタッツ
FT% は高いものの得点系スタッツがほぼほぼ平均より低いです(eFG%20位)。得点力の低さの割りに順位が高いということは、裏を返せば守備力が高いと推測できます。ファストブレイクポイント(平均8回/13.5Pts)・ポイントフロムターンオーバー(14.2回/17.2Pts)が高いということも、守備からの速攻を得意としていると見ました。
アシスト数が少なく(アシストワースト2位、AS/FGM最下位)、個での得点に偏重している傾向があります。
スリーポイント選択率が高く、信州と同程度の試投数があります。ただ決定率はあまりよくないため得点に繋がっていません。
スタッツ順位に対してソートをかけていきます。
順位比で言うと
高スコア:3ポイント試投数(6位)、FT%(6位)
低スコア:FGや2ポイントなどの得点系(18位~)、アシスト(ワースト2位)
が特徴的なところです。
所属選手のスタッツ平均では「オフェンスレイティング低め、ディフェンスレイティング高め、ペースやや遅め」の傾向があります。
プレイタイム傾向
独自集計しているプレイタイム・マトリクスを確認します。
プレイタイムマトリクスの見方ですが、
- 上の太字数字は背番号で、横軸と縦軸が重なったところが1試合あたりの同時に出場している平均プレイタイムを表しています。
- 同じ背番号が重なった濃い青色のセルはその選手の平均出場時間です。
- その選手の平均出場時間に対し、同時に出場している時間が半分以上の場合は縦の列に対して薄い青色をつけます。これにより横軸の選手に対して同時出場時間が多いことを示しており、便宜的に「チーム内で依存度が高い選手」と定義づけています。
上記の見方に照らしますと、FE名古屋には以下の傾向があります。
- チームの主軸をファーストユニット(ルーク、ランダル、ジョーンズ、野崎、石川)に固定している。
- ユニットと呼べるほど固まったセカンドユニットはない。ルーク、ランダル、ジョーンズは変わらず、笹山+1名となることが多い。
個人的に守備的スタッツと判断しているオンコート+/- を考慮すると、ファーストユニット(ルーク、ランダル、ジョーンズ、野崎、石川)以外に +値なのは中村選手のみとなっており、中村選手が短期離脱となった影響が思った以上に大きそうです。
元データが見たいかたはこちら
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Bリーグ好き勝手 - TeamDatas(Advanced)/Game
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*プレイタイムマトリクスは公開していません