Bリーグ好き勝手

Bリーグ(国内バスケットボール)の主にB1を中心に、スタッツを考察したりしなかったり

【B1】2021-22 シーズン 順位予想

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アワードも終了しオフシーズンに入ったBリーグ

 

次の 2021-22 シーズンに期待を膨らませつつ、

ここから何回かに分けて

昨季の振り返りと来季の予想を立ててみたいと思います。

 

今回は、2021-22 シーズン チーム順位予想!!

 

 

目次

 

 

レギュラーシーズン地区優勝

いきなり結論を言うと、東地区優勝は千葉、西地区優勝は琉球と予想。

 

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* 「ブレ」は順位変動可能性。+ は上の順位へ、- は下の順位へ。

 西地区 7 位予想富山は 4 位まで上昇する可能性あり。

 

 

少し落ち着いていただきたいッ

言いたいことは理解しているつもりだ。

なぜ大型補強の A 東京ではなく、流出オンリーの千葉なのか。大型補強 = 即 広島・島根の躍進は単純じゃないか。富山の順位が低すぎる。とにかくとても納得いかないという人もいるだろう。

 

こちらを見ていただきたい。

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独自指標 EIOG も A 東京の方が高い。素直に評価すれば優勝は A 東京だ、というのが筆者の率直な評価だ。富山も 3 位に僅か 2 ポイント差の 4 位に上がる。

 

しかし、今回は 独自指標 EIOG を大まかな戦力評価として細かい数値にはこだわらないことにした。15,000 ポイントも持っているのだから 140 ポイント差程度は筆者の計算ミスで消え去る程度の誤差。独自指標は、もう少し大きな括りとして戦力カテゴリとして考えることにした。

 

 

戦力グループカテゴリ

独自指標のポイントを元に、各チームの戦力規模をグループに分類したのが下。

 

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同カテゴリ内は 700 ポイント差内に収まる形で分けている。

ちなみに 700 ポイントは日本人主力スタメン1人分くらい。1000ポイント差で絶対的日本人エース1人分くらいの差だ。

 

なぜグループカテゴリに分けたかというと、対戦ダイアグラムを使うためだ。

 

対戦ダイアグラム

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対戦ダイアグラムは格闘ゲームなどで使われるが、あまり馴染みがない人のために簡単に解説すると、同レベル同士のプレイヤー異なるキャラクターを使用した場合の有利不利 を勝ち数がどれくらいの割合になるかで便宜的に表したものだ。当然同じキャラクター同士の戦いは 5:5 の五分で 10 回やれば 5 勝 5 敗となることが予想される。

これを勝敗予想に利用する。上の表で言うとカテゴリ D がグループカテゴリ SS とやった場合、20 回やって 1 勝 19 敗の勝率五分(5%)となる。

 

「ちょっと勝率が低すぎるんじゃない? なめんなよ?」

と思う人がいるかもしれないが、これでも 2020-21 シーズンの勝率と比べると総じて高い。SS カテゴリは B ~ D カテゴリとの対戦で負けが 1 しか無かった。

 

各チームとの勝敗予想はアップセットのマギレがあり(それが楽しい部分でもあるのだが)、正確に予想できないので、カテゴリごとの勝率で予想する。カテゴリごとで対戦数を多く考えると誤差が少なくなるからだ。

同じカテゴリに所属するチームであっても、どのカテゴリとの対戦数が多いのかはそれぞれ違うので独自指標と逆転する順位予想となることもある

 

実際に計算してみると、丸めの予想勝ち数はグループカテゴリでほぼ同数となるものの、小数点第 1 位レベルでは顕著な差が出るので結果として有利がつくと見られる。

 

東地区予想

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ということで、東地区 1 位予想は千葉。

特にカテゴリ A 予想の広島との対戦が組まれていないことが大きく、この分だけ他チームより星勘定に余裕がある。組み合わせ的には昨季レギュラーシーズン 2 位の千葉が三遠ではなく広島との対戦がないのは不思議ではあるが。

ただし A 東京も優勝の可能性は十分ある(当然だ)。むしろ圧倒的かも知れない。昨季から一気に勝ち星を積み重ねて飛躍するはず。

逆に宇都宮は大きく星を落とすのではないかと予想。この影響はもちろん対戦の組み合わせから受けている部分もある。

 

西地区予想

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西地区 1 位予想は圧倒的に琉球

西地区で唯一の SS 評価だが、中位以下相手にいかに取りこぼさないかがカギとなり、できれば全勝したいくらいのプレッシャーがある。逆にここで多く相手に星を献上してしまうと A カテゴリが多い西地区では苦戦を強いられる可能性も。

主力選手が抜けたように感じる三河だが、シェーファー・長野・角野を欠けることなく正しく運用できればかなり良い位置に繋がるはずだ。

それ以降の 5 チームはほぼ平行線。千葉との対戦が無い広島がやや有利と見える。富山も 3 ランクアップの可能性は十分にあり浜口マジックが炸裂するか。

 

総合順位

全体の総合順位予想は以下の通り。

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優勝は琉球と予想。

ただし、千葉・A東京・川崎 といった同 SS カテゴリのチームとイーブン以上の結果で抜けることが条件。SR 渋谷・宇都宮も侮れない。 

 

最も対戦の組み合わせの不都合を受けるのは富山か横浜になるのではないかと考えられる。戦力的な評価と比べると 2 ~ 3 つほど順位が下に。*1 

 

 

CS の出場条件がまだ発表されていないが、

 

従来 の地区内 3 位以内 + ワイルドカード 2枠なら

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地区内 2 位以内 + ワイルドカード 4 枠なら

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となる。

 

 

(2021/9/27 追記)

新規選手の動きが大きかったので改訂版を作成しました!!

↓↓↓

gyrokawai-basketball.hatenablog.com

↑↑↑

 

余談:オカルト予想

ここまでは(めちゃくちゃだが)数値に則った予想だった。

確率論に根差す、麻雀でいうところのデジタル。

 

ここからは「早い巡目のリーチは 1-4 ソー待ち!」のような根拠のない予想… 通称オカルトで予想したい。

 

大混戦西地区の CS 進出は?

琉球三河は安定。

残り 広島・島根・大阪・名古屋D・富山 の5 チームが大混戦になると思うが、筆者の独断と偏見では島根が枠を得ると見る。

 

広島は補強が派手だったもののロスターの人数が少ない。つまり怪我人や出場停止などの突発的な事故に対応するのが難しい。また日本人選手外国籍選手ともに、加入した選手が主力に取って代わるため連携が深まるまでにまだ時間がかかる。

 

大阪はやや戦力の構成を落とした。影響が出づらいレベルに留めてはいるが、去年よりあがる要素があまりない。角野選手は残したかった。

 

名古屋 D は外国籍選手次第の部分があるものの、どう見ても日本人選手の役割が偏っている。PG 多すぎ問題。

 

富山は新潟に次ぐレベルの戦力ダウンであり、最も厳しいオフシーズンだったと言わざるを得ない。特別指定から本契約に至った 2 名が大活躍すればあるいは、と期する部分はあるが、2 年連続で引いた若手ガチャの当たりを簡単に手放したのが完全に痛い。

 

ということで、この中で唯一人数が足りていて、補強が日本代表 2 枚という超目玉もある島根が有利。圧倒的サイズの外国籍の不在を感じるも、ニカ選手の存在が大きく影響は少ない。阿部選手が中堅の域に差しかかりイキのいい若手新人が欲しいくらいか。

 

新加入チームの成績は?

B1 新加入の群馬と茨城だが、デジタルでは茨城の方を上に評価している。

西地区唯一の SS カテゴリの琉球と対戦が無いのが大きい。また、群馬はクウェリ選手・野崎選手など主力を放出しており、編成上は群馬の方がマイナスが大きく戦力差が縮まっている。

 

この 2 チームと秋田は混戦かと思われるが、オカルト予想ならやはり群馬だ。

 

オリンピックで一足先にお披露目になったパルヴィン選手は、コート上のいろいろな所に顔を出せる献身性と体力がある。評価値としてはジョーンズ選手・キーナン選手よりも上になる可能性もある。また、やはり帰化枠パーカー選手が戦力として頼もしい。

直接対決で茨城と秋田に有利を取れる群馬が混戦を制すのではないか、と予想。

 

今季の優勝は?

デジタル予想では琉球としたものの、ブレ範囲を考えると、琉球・千葉・A東京・川崎の SS カテゴリの全チームに可能性はある。早い話、他の SS チームに対し 5:5 の勝率以上で勝てればそれだけで有利だからだ。

 

全てのチームが帰化枠持ちだが、結局彼らをどれだけ走らせるか、彼らがどれだけ走れるかの勝負になる。

この勝負に不利なのは琉球、川崎。帰化選手どうしで後れを取った部分からヘルプに回る回数が増えフリーができて、と直接対決を落とす要素が大きくなっていく。

 

残る千葉と A 東京の対決は読みが難しい。

A 東京は帰化枠ロシター選手だけでなく、外国籍セバスチャン・サイズ選手を大きく評価したい。

千葉は日本人選手のディフェンスの質が高く、日本人対決なら千葉がやや有利と見る。

 

直接対決はおそらく五分。

対戦表の有利からレギュラーシーズンは千葉が優勝するというのがオカルト予想だ。

 

 

CS 出場の組み合わせは

 (H)千葉 - (A)宇都宮

 (H)三河 - (A)川崎

 (H)A 東京 - (A)島根

 (H)琉球 - (A)SR渋谷

 

勝ち上がり予想は

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結局 CS 決勝の組み合わせがこうなるのではというオチ。

 

 

*1:

他の対戦相手が全て同じで、広島は新潟と 2 戦し、富山は千葉と 2 戦することを考えると、素直に考えれば富山はこの 2 戦分のギャップを他で挽回しなくてはならない。 

広島との直接対決は 2 勝 2 敗ではダメで、4 戦全勝してようやく同じスタートラインに立つことになる、と言うとこの不都合がどれくらい強烈かが伝わるだろうか。「千葉に勝てばいい」のではなくそもそも対戦相手の不利は存在する。 

同じ実力では富山の方が順位が下になることは最初から意識してシーズンに臨む必要がある。