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Bリーグ(国内バスケットボール)の主にB1を中心に、スタッツを考察したりしなかったり

【B1】2020-21 シーズン 各クラブ選手の独自指標結果

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アワードも終了しオフシーズンに入ったBリーグ

 

次の 2021-22 シーズンに期待を膨らませつつ、

ここから何回かに分けて

昨季の振り返りと来季の予想を立ててみたいと思います。

 

今回は、2020-21 シーズン各チームの選手の活躍度を独自指標で振り返ります!

 

 

目次

 

 

 

 

レバンガ北海道

59 試合消化

14 勝 45 敗(勝率 23.7%)

全体 18 位 / 東地区 10 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] 当ブログでは期初(むしろ前シーズン終了時点)にて一押し、それを裏付けるように得点王となったニック・メイヨ選手。彼の孤軍奮闘かと思われたが、日本人選手もほぼ昨シーズン通りの着地で結果はまずまずといったところ。印象としてはメイヨ選手が on1 で試合に出場している回数が多く感じられたので来季は外国籍選手の編成をどうするのかが気になるところだが、メイヨ選手の NBA 挑戦というキーワードもありまだ不透明。ただ数値としてはメイヨ選手は出場させすぎの面がありこれ以上の効率化はないので、高さの部分を帰化選手を含めていかにメイヨ選手の負担を軽くするかがポイント。ほか、高効率でとにかく出場させたい山口選手と早くも契約を結べたのは明るい材料。中野選手もまだまだ伸びるか。今シーズンの印象として、やりたいディフェンスの方向性は感じられたものの実を結ぶ前にシーズンが終わってしまったなあ...というのが惜しい。

 

個人的 MVP / MIP

ニック・メイヨ 選手

 

 

秋田ノーザンハピネッツ

59 試合消化

28 勝 31 敗(勝率 47.5%)

全体 11 位 / 東地区 7 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] 前半戦をよく戦い抜き、後半戦も若い力で...と言っていた矢先にコールビー選手が両膝を負傷、以後チームは急激に失速し、最終的には A 東京に躱され東地区 7 位に沈んだ。今季は大浦選手などの若手と古川選手が活躍したものの、なぜか前季終了時点で活躍が見込まれていた多田選手の出場機会が少なかったり、伊藤選手が調子を落としたりと選手起用がちぐはぐな印象を受けた。今季は EIOG/HEOG 20傑に入る選手はいなかったものの、成長が見込まれる(HEOG が高い)日本人選手が多く、適切な運用をすれば今の戦力でも上位に食い込めるはずと当ブログでは見る。ここで選手の見極めができないと他チームのための B1 養成場と化す可能性もあり、ベンチの選手運用の腕が問われるところだ。

 

個人的 MVP

アレックス・デイビス 選手

個人的 MIP

大浦 颯太 選手

 

 

宇都宮ブレックス

60 試合消化

49 勝 11 敗(勝率 81.7%)

全体 1 位 / 東地区 1 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] シーズン全体で 8 割越えの勝率で圧倒的な強さを示した宇都宮。CS を戦う上での戦術的隠し玉まで用意するなど盤石なチーム運営を見せたベンチスタッフの手腕には恐れ入るばかり。最後の最後で僅か 1 勝が足らずに CS の短期決戦の中で涙を飲んだが、「今シーズン最も強いチームはどこか?」と問われれば圧倒的に宇都宮ブレックスだった。勝利を少しでも揺るがすような偶発性を徹底的に排し、その高い基本性能で順当に結果を納めていく姿は圧倒的な王者そのもの。帰化枠のロシター選手にプレイタイムが偏ることなく、ファーストとセカンドのユニットはほぼ同質、新人のテーブス海選手にシックスマンとしての役割を与え、全ての選手がその高い期待に応えた。敢えて来季の期待を挙げるならば、クラッチタイムを任せられる抜きんでたエースの出現と、そして心を鬼にする最後の非情さだ。

 

個人的 MVP

L.J ピーク 選手

個人的 MIP

遠藤 祐亮 選手

 

 

千葉ジェッツ 

57 試合消化

43 勝 14 敗(勝率 75.4%)

全体 2 位 / 東地区 2 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] 悲願の CS 初優勝を遂げた千葉ジェッツ。独自ポイント総合では宇都宮を抑えての堂々 1 位。リバウンド評価が上がった今季は特にセバスチャン・サイズ選手の貢献が光り、累計値で富山のマブンガ選手に次ぐ 2 位、時間あたりでは全選手 1 位と目まぐるしい活躍。また、ここぞという所でキッチリ決めてくる富樫選手のポイントは外国籍選手を押しのけてのチーム内 2 位、個々のスタッツからは計り知れないいぶし銀のディフェンダー佐藤選手の活躍が光ったシーズンと言える。来シーズンはサイズ選手、フリッピン選手が移籍することが決まっており時間あたりのパフォーマンスを稼げる選手の加入が必須。優勝後にもかかわらず、やや前途多難な幕開けとなった。

 

個人的 MVP

セバスチャン・サイズ 選手

個人的 MIP

原 修太 選手

 

 

アルバルク東京

56 試合消化

32 勝 24 敗(勝率 57.1%)

全体 9 位 / 東地区 6 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] アルバルク東京が大幅に順位を落としたのは大多数の人にとって今季の大きなサプライズだった。その原因もカーク選手に代表されるケガによるものという見方が多いとは承知するが、来季の不安要素が他にないと言い切れるかは微妙なところだ。最も大きな関心事は「エース田中大貴」の復活であり、この前提がないと来季も予想外に苦しい戦いを強いられるかもしれない。また、小酒部選手の台頭はチームにとってもファンにとっても嬉しいニュースだが、その活躍が生まれたのは「緊急事態によるプレイタイムの急増」というキッカケがあったためで、意図的にベンチが選手の活躍を促したわけではないという評価。トーマス選手とジョーンズ選手の優先度もやや ちぐはぐ だ。選手起用が攻撃的な運用に変わった時に更なる進化を果たすだろう。既に来季は千葉サイズ選手と名古屋 D 安藤周人選手を獲得し、王座奪還に向けて大きく前進している。

 

個人的 MVP

デション・トーマス 選手

個人的 MIP

小島 元基 選手

 


サンロッカーズ渋谷

60 試合消化

38 勝 22 敗(勝率 63.3%)

全体 6 位 / 東地区 5 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] 中盤にケリー選手が離脱するまで優勝候補の一角となった SR 渋谷。ケリー選手復帰後は再び盛り返し順当に CS の枠をつかみ取った。強豪となったことはもはや異を挟む隙がなく、実は代表級の派手な戦力が少ないながらも全員のハードワークで着実に試合をものにしていく闘志あふれる姿は SR 渋谷特有のメンタリティと言えるだろう。MVP には戦力的にはケリー選手を推したいところだが、60 試合を完遂し、苦しい時期にチームを支えたジャクソン選手とした。来季は広島へ移籍するが、相手ブースターにも愛される人柄はいつまでも記憶されるはずだ。またベンドラメ選手が完全にチームの主軸となり安定して高いポイントを叩き出していること、日本人ランク上位に位置付け、代表としても頭角を現し始めているのも好材料

 

個人的 MVP

チャールズ・ジャクソン 選手

 

 

川崎ブレイブサンダース

59 試合消化

43 勝 16 敗(勝率 72.9%)

全体 3 位 / 東地区 3 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] 宇都宮とは対照的に帰化選手のファジーカス選手に頼ったシーズンとなった川崎。正確に言えば「頼らざるを得なかった」のが実情だ。昨年に続きカルファニ選手、ヒース選手が離脱し外国籍選手が 3 人揃わない時期が続いたため帰化選手のメリットを活かせなかったながらも、アギラール選手の献身と、辻選手がコンボガードとして成長したことにより大きく戦力をダウンさせずに 1 シーズンを乗り切った。いちファンとして篠山選手の不調が気がかりだが、藤井選手が新エースとしてチームを引っ張っていることと、新人の増田選手がその後を力強く追っているのが印象的だ。来季は辻選手が移籍するものの、新たに富山の前田選手を獲得しており、若返りとパワーアップの新陳代謝を果たしている。

 

個人的 MVP

ニック・ファジーカス 選手

個人的 MIP

辻 直人 選手

 

 

横浜 B コルセアーズ

59 試合消化

19 勝 40 敗(勝率 32.2%)

全体 16 位 / 東地区 8 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] 今季の最も大きなトピックは森川選手の飛躍だ。チームを飛び出して挑戦した結果、前年比 2 倍以上のポイントを得た。感極まった男泣きにもらい泣きしたファンも数知れず、来シーズンも横浜を牽引する中心選手となるはずだ。

ただチーム全体を見ると、外国籍 3 名と森川選手以外に躍動しているのがアキ選手くらいしか挙がらず、ここの間の溝を誰が埋めるのかという課題がある。ともするとやや大胆と思われるような改革が求められるかもしれない。被スタッツから察するに、ディフェンスには工夫が見られたが残念ながら結実することなく HC 交代となった。後任はこの路線を引き継ぐのか否か。

 

個人的 MVP

ロバート・カーター 選手

個人的 MIP

森川 正明 選手

 


新潟アルビレックスBB

54 試合消化

16 勝 38 敗(勝率 29.6%)

全体 17 位 / 東地区 9 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] 個人昇格のロスコ・アレン選手の評価を低く見積もっていたが、それはかなりの失礼に当たるものだったと反省している。彼を中心にベテラン五十嵐選手の勝負強さ、若手・柏倉選手の発奮で奮闘したシーズンだったと言えるだろう。

ここからはブースターにとってつらい話を書かざるを得ないのが残念だ。

年間 16 勝は過去に地区優勝したチームからすれば少なく感じるかもしれないが、今季は少ない戦力ながらも持てる力を合わせて善戦していた。勝ち星を積み重ねたいのであれば選手への投資を正しく増やすのが当然であり、今季は降格がないことを前提に編成時点である程度の割り切りを判断したのだと思っていた。ところが、である。正直この戦力しか与えずに HC の能力に原因を見出そうとした GM の論拠がどこにあるのかが全く理解できない。金銭が全てではないが、金銭をかけずに勝つことはできない。勝利のメソッドを無視し恫喝で穴埋めしようとした行為の代償は来季の編成にまで影響を及ぼしながら支払うことになった。

 

個人的 MVP

ロスコ・アレン 選手

 


富山グラウジーズ

60 試合消化

39 勝 21 敗(勝率 65.0%)

全体 5 位 / 東地区 4 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] ほとんどの選手が昨シーズンの成果を上回ることができた成長の年となった。富山というと「ジュリアン・マブンガ 無双」と評されるほど、マブンガ選手の活躍が目覚ましかったのは確かではあるが、よくよく観察すると日本人選手の成長が大きく中でも岡田選手や松脇選手は躍進の年だったと言って差し支えない。それだけではなく水戸選手・橋本選手などベテラン勢も例年から調子を上げており、このようなチームは他のシーズンを見てもとても珍しく、完全に上昇気流の雰囲気があった。残念だったのは、総合 / 効率ともに高い数値を示したスミス選手がケガからの復帰の遅れと 1 試合テクニカル 2 回の出場停止で出場規定数未達になってしまったのはもったいないところ。通年通して出場して欲しいキープレイヤーは、実はスミス選手だ。

 

個人的 MVP

ジュリアン・マブンガ 選手

個人的 MIP

岡田 侑大 選手

 


信州ブレイブウォリアーズ

54 試合消化

20 勝 34 敗(勝率 37.0%)

全体 14 位 / 西地区 7 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] 広島と同様にあまり積極的な補強はなかったものの、チームにフィットする選手が飛躍を遂げ1年間を戦い抜いた。特に外国籍選手 3 名は、いい意味で B1 らしくないゲームプランを見事に遂行したと言える。西山選手・大崎選手・三ツ井選手も深い戦術理解で彼らをサポートした。

「予想と結果」で青文字になっているのは 2019-20 シーズンに B2 で戦った選手なのだが、内部的には「B1 と B2 のカテゴリの違いを吸収するために係数で一律に評価を下げている」処理。しかしながら信州は半数がこの係数の有効性に疑問符を投げかける値を叩き出し、実際の試合でも多くの番狂わせを演出。チームとしての連動で他チームにはない特色を打ち出した初年度はまずまずの出来、研究され始める B1 の 2 季目をどう乗り切るか。新メンバーの補強も着実に進めることで発揮される新化、プレイタイムを与えるべき選手に注力できるようになったチームの真価、次シーズンも信州は台風の目だ。

 

個人的 MVP

ジョシュ・ホーキンソン 選手

個人的 MIP

西山 達哉 選手

 


三遠ネオフェニックス

59 試合消化

12 勝 47 敗(勝率 20.3%)

全体 19 位 / 西地区 9 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] 良くも悪くも予想値の中に落ち着いた感のある三遠ネオフェニックス。ケガによるメンバーの入れ替わりも多く、本調子モードにならないまま消化不良のシーズンとなった。残念ながら中心選手不在だったと言わざるを得ないだろう。

しかし考えなくてはならないのは「仮に全員が本調子だったとして勝てるチーム作りができていたか」だ。今シーズンは大刷新モードでの補強が既に始まっており、期待の有力選手を多数獲得している。歴史と伝統のクラブは今度こそ全てを捨て去って、不死鳥のように新たなクラブに生まれ変わろうとしている。

 

個人的 MVP

ステヴァン・イェロヴァツ 選手

個人的 MIP

川嶋 勇人 選手

 


シーホース三河

55 試合消化

34 勝 21 敗(勝率 61.8%)

全体 8 位 / 西地区 3 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] 2019-20 シーズンと変化した側面はありつつも、全体としての成績は悪くはなかったのではないか、という感想。特にシェーファーアヴィ幸樹選手はショーケースで見せたアグレッシブな姿をそのままゲームに持ち込み、日本人ビッグマンの筆頭に名乗りをあげた。外角のショットも着実に増えており指数関数的な成長曲線を描く。もう一人、PG の長野選手がディフェンスで一人気を吐く姿は多くの人の注目を集め、「今季最も成長した選手」の候補に挙げてよいだろう。その陰で急激にポイントを落とす選手がいるのも確かであり HC の選手起用はブースターの間でも賛否分かれるところか。ベンチ入りメンバーが少なく、特別指定選手枠も使用しなかった。

シーズン MVP を金丸選手が獲得しながらも今オフでの移籍となったことはファンに衝撃を与えた。来季はメンバーの半分を刷新する構成で臨む。

 

個人的 MVP

金丸 晃輔 選手

個人的 MIP

長野 誠史 選手

 


名古屋Dドルフィンズ 

56 試合消化

32 勝 24 敗(勝率 57.1%)

全体 10 位 / 西地区 4 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] シーズン前は「幾ら齋藤選手を獲得したとはいえ、大渋滞の 1 番ポジションを彼に全振りすることはないだろうな」と予想していた。しかし梶山 HC がここは完全に割り切って齋藤選手を完全に主軸にして戦っていたのは当ブログ的には好印象。問題はウイングとペイントで、全員を平等に扱おうとした結果、それぞれの持ち味がかなり消えてしまい普通のチームになってしまったのが残念。素材は揃っているだけに活かすも殺すもベンチスタッフ次第か。上位を期待されながら順位を落としていく恒例行事に終止符を打ちたい。

 

個人的 MVP

齋藤 拓実 選手

個人的 MIP

ジェフ・エアーズ 選手

 

 

滋賀レイクスターズ

59 試合消化

23 勝 36 敗(勝率 39.0%)

全体 13 位 / 西地区 6 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] 選手への年俸提示が厳しく大量自由交渉リスト入りからの離脱と、戦前は悲痛な叫びが包まれた滋賀。終わってみればほぼ全ての選手が戦前予想を上回る活躍となった。とにかく調子のいい選手に任せていく大胆な割り切りで、借金 13 ながらも西地区 B クラス 1 位と奮闘。ブースターを喜ばせた。

来季も降格はないものの、ほとんどの選手が入れ替えとなる苦境は続いており、再来季に向けた準備に最も早く着手しているクラブと言えそうだ。

 

個人的 MVP

ジョーダン・ハミルトン 選手 

個人的 MIP

狩俣 昌也 選手

 

 

京都ハンナリーズ

57 試合消化

21 勝 36 敗(勝率 36.8%)

全体 15 位 / 西地区 8 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] 予想をかなり下まわった実順位ではあるが、個人ごとの予想と実績はそれほど酷くは外れていない。サイモン選手、松井選手は時間あたり効率に対しての累計値が高く、やや無理をさせすぎたのでは。その中でもB2から上がってきた細川選手がきっちり仕事を果たしたのは好材料レイヴォンテ・ライス選手は全体 10 傑に入る活躍だったが、シックスマン PG はやや運用が難しかったようだ。

選手の入れ替わりが激しく戦力固定化をどう図るかは課題。特に当ブログ的に一押しだった大庭選手を活かしきれずに放出してしまったのは、1 年の成長機会の損失という面だけでももったいなかった。

 

個人的 MVP

レイヴォンテ・ライス 選手

個人的 MIP

細川 一輝 選手

 


大阪エヴェッサ

54 試合消化

34 勝 20 敗(勝率 63.0%)

全体 7 位 / 西地区 2 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] 今季の大阪のトピックスは何を置いても、"神" ことディージェイ・ニュービル選手の活躍だろう。一度ノせてしまうと誰にも止められない。富山のマブンガ選手を上回る個と理不尽とセルフィッシュの権化。当初は伊藤選手とのバランスを計っていたようにも感じるが、後半はむしろ好きにやらせる方が個人としてもチームとしても結果が出ることを自覚していた風ではある。今季多く在籍した外国籍 PG の中で最も活躍し、そして唯一残ったのも彼だけだった。

もう一人、当ブログ的に絶対に外せないのがエリエット・ドンリー選手だ。ショウケースでは正直なところ一番目立たない存在だった。しかし富山と対戦するころには、チームで一番若く貪欲で、犠牲心があり、相手から見て最も嫌なところに現れる選手に成長していた。得点は決して多くないものの、相手のターンオーバーを狙い FT を着実に重ねていくタイプ。地味なのにプレイの質が高く、なにより驕らない謙虚な選手。筆者が富山びいきのため他クラブの選手に例えて申し訳ないが、富山の水戸選手を彷彿とさせる怖さがある。

 

個人的 MVP

ディージェイ・ニュービル 選手

個人的 MIP

中村 浩陸 選手

 

 

島根スサノオマジック

60 試合消化

28 勝 32 敗(勝率 46.7%)

全体 12 位 / 西地区 5 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] 今季最も意外なチームをひとつ挙げるとするならば、私は島根を推す。日本代表クラスの戦力はいないながらも全体12位、西地区 A クラス入りは本来もっと騒がれてよい結果のはず。チームの成績もさることながら、選手の活躍分布がほとんど全くと言ってよいほど予想通りにはならなかった。今季は名の知れた選手が多く移籍してきたこともあり、彼らを中心としたチーム作りになるのだろうと予想出場時間も多めに配分したが実際は逆だった。もちろんケガでの離脱・HC の交代という要素はあるものの、大きく成長したのは継続の日本人選手だった。

そして一番強く推したい理由はウィリアムス・ニカ選手の躍進。昨季までの彼の姿とは明らかに異なる。ゴール下のアグレッシブな姿勢で累積ポイントは昨年比約50%増し、外国籍選手に匹敵するほどの活躍を見せた。来季は日本代表クラスの選手が加入するが、もう既に 2020-21 シーズンの時点で、万人の島根の印象とは全く異なっていたと指摘しておこう。

 

個人的 MVP

ウィリアムス・ニカ 選手

個人的 MIP

阿部 諒 選手

 

 

広島ドラゴンフライズ

55 試合消化

9 勝 46 敗(勝率 16.4%)

全体 20 位 / 西地区 10 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] 残念ながら今季の広島は評価できるものがそれほど多くない。そもそも補強が足りていないことはシーズン開始前から分かっていたので、B1 でどの程度戦えるのかというチャレンジングな目標しか持たなかった。結果はご覧の通りだが、シーズン途中の立て直しができずに下位に沈み続けたのはなぜか、同様に B2昇格後にあまり補強をしなかった信州とどこで差がついたのか、は一考の余地があるだろう。アイザイア・マーフィー選手の実力は当ブログでは懐疑的であり、戦力を補強した来季にどのようなスタッツと出場時間を残すのかが彼の真価であろうと見ている。手のひら返しの練習だけはしておきます。

一転、積極的補強に期した来季。逆襲のシーズンとなるか。

 

個人的 MVP

トーマス・ケネディ 選手

 

 

琉球ゴールデンキングス

56 試合消化

40 勝 16 敗(勝率 71.4%)

全体 4 位 / 西地区 1 位

 

予想と結果(ポイントは 41 試合換算)

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独自指標(ポイントは 60 試合換算)

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[評] シーズン開幕前は日本人選手が多く外国籍選手枠を圧迫するほどだった。だからというわけではないが新加入選手をどう使いこなすのかは注目されるべきポイントだった。結果、今村選手・船生選手の両名ともが昨季よりも活躍するフィールドを提供したのは見事な手腕だったと言えよう。(それでも時間あたりの貢献度からすれば船生選手にはまだ成長の余地があるので、新天地を目指して再度の旅に出たのは仕方がない)

さらに今季ベスト5 にも選出した通りドウェイン・エバンス選手の活躍が大きかった。CS ではその才能を如何なく発揮し、優勝した千葉にあと一歩に迫った立役者となった。

 

個人的 MVP

ドウェイン・エバンス 選手

個人的 MIP

田代 直希 選手

 

 

まとめ

次回はチームごとに移籍を見ながら移籍市場の勝者と敗者、

そして 2021-22 シーズンの優勝候補を占ってみたいと思います。