Bリーグ好き勝手

Bリーグ(国内バスケットボール)の主にB1を中心に、スタッツを考察したりしなかったり

バイウィーク企画(2):順位予想 途中経過

 

レギュラーシーズンの試合がないバイウィーク。

せっかくなので、シーズンも約半分が経過したこの時点で、開幕前順位予想の途中経過を見てみたいと思います!

 

 

目次

 

戦前予想

元々の順位予想は以下記事をご覧ください。 

gyrokawai-basketball.hatenablog.com

 

途中経過

トータル順位

* 全ての対戦が終わっていないため、同順位は中間の数字を取っています。

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三河、滋賀、信州の皆さん、サーセンでしたあああああ!!!

 

地区内順位

* 地区内順位はリーグ公式の順位と同じとしています。

東地区

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A東京は確かに予想外ではありましたが、他は +-2 の間に収まっているので順当な結果と言えそうですね。

 

西地区

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西地区は先ほど全力土下座したチームが 3 ランクほど上がっているのと、京都が意外と伸びてないのが気になるところ。

 

検討

順位予想はスタッツを基に独自評価指標で半自動的に算出しています。

それでは「順位を見なかったことにして、現在のスタッツを使って順位予想したら正しく当てられるのか!?」

 

早速やってみたいと思います。

 

トータル順位

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先ほどより全体的にマシになりましたので、手動で値を与えていたプレイタイム予想なり、新規参入選手なりの読みが甘かったということでしょう。

それでも琉球と富山のズレは精度が良くないですね。。。

琉球はロースコアの接戦を制している印象があるので、スタッツは低いけど順位が上に来ているのかな? 富山は出場選手が全体的に値が良くなる傾向があるので、まだ何か調整用の値をいれるべきなのかも。

 

地区別

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それでも地区別にすると順位の差異はかなり小さくなります。やったー。

 

各チームごとの選手の予想と現在

それでは最後に、各チームで予想していた選手がどの程度活躍したのか? を見ていきます。予想外に活躍した嬉しい誤算など発見していただければ。

* 昨シーズンの試合数は 40 or 41 試合のため、予想値は約 40 試合消化時点のものとなります。

* 27試合消化のシーズン途中なので基本的に予想値よりも低くなるはずですが、既に昨年度の実績などを超えている場合や出場時間が大きく変わった場合は予想よりも大きな値となることもあります。

* ◎:順調に行けば大きく期待を超えチームに貢献

 ○: 順調に行けば期待を超える

 △:後半戦の活躍次第でチームの流れを変える

 

レバンガ北海道

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◎ 橋本、中野、メイヨ

 多嶋、葛原、桜井、玉木、テイラー、ウィリアムズ

△ 内田、牧、ファイ・パブ

[評] 両のアキレス腱であった牧選手、ファイ・パブ選手の調子がまだ上がりきっていないため苦しい戦いを強いられた前半戦。当ブログ的にはメイヨ選手の躍進は予想通り。ただその活躍もチームの勝利あってこそアピールできる。"レジェンド"折茂が引退した今、中野選手以外にシューターがもう1人欲しい。

 

秋田ノーザンハピネッツ

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◎ 大浦、長谷川、中山、古川、コールビー

○ 伊藤、保岡、野本、デイビス、カーター

△ 細谷、多田

[評] 大浦選手とコールビー選手の大車輪の活躍で苦戦が予想されたチームを上位に押し上げた。特に多田選手にかかっていた(一部過度な)期待を大浦選手が発揮する見事な開花で、後半戦も新人王に向けて活躍が望まれる。その他若手陣が積極的に 3P を打つ秋田。上位対戦が増える後半戦に若いパワーで挑む。

 

宇都宮ブレックス

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◎ テーブス、遠藤、ロシター、ピーク

○ 鵤、渡邉、喜多川、竹内、ギブス、スコット、(比江島)

田臥

[評] 全体的に高いパフォーマンスを示し、戦前予想から調子を落としているのは慢性的腰痛に悩まされる田臥選手のみ。その分の働きはテーブス選手が完全にカバーし、他のメンバーは想定通りの実力を発揮している。「最も怖いのはケガ」の通り予期しない比江島選手の脱落もあったが、まだまだ調子は落ちそうにない層の厚さ。今季も優勝争いするのは間違いない。

 

千葉ジェッツ 

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◎ 富樫、西村、原、ショーター、ダンカン、サイズ

○ 藤永、フリッピン、佐藤、大宮、エドワーズ、赤穂

△ 田口

[評] 現在トップの千葉は、宇都宮と同様にほぼ全員が高い数値で好調ぶりを示している。田口選手の不調が気がかりだがそれを上回る富樫選手のパフォーマンスで、ギリギリの勝負を勝ち切るパターンが多い。外国籍にエドワーズを含めた 4 選手もうまく機能しており、大きな不安要素がないのが強み。

 

アルバルク東京

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◎ 津山、小島、小酒部

○ 田中、須田、ザック、平岩、ジョーンズ、カーク

△ 安藤、菊池、竹内、トーマス

[評] 細かい負傷者が絶えず、予想外の順位に沈むA東京。エースの自覚を見せる安藤選手だが試合中の印象とは裏腹に、昨シーズンと比較するとスタッツが伸び悩む。当初は外国籍選手のリバウンドが不調の原因と思われたが、こうして数値を見ると主力日本人の奮起が期待される。新人選手の調子が良いので起爆剤の登場に期待。


サンロッカーズ渋谷

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◎ ベンドラメ、石井、盛實、田渡、広瀬、ケリー、マカドゥ

○ 渡辺、野口、西野、ジャクソン

△ 山内、関野

[評] 日本人を含めたタイムシェアを徹底。石井選手/田渡選手のシューター陣とエースのベンドラメ選手の3P、広瀬選手の躍進、ケリー選手の連日の活躍で、全体順位同率 3 位と好調を維持するSR渋谷。外国籍も高いモチベーションを維持し、悲願の CS 制覇も視野に入ったか?

 

川崎ブレイブサンダース

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◎ 辻、増田、アギラール

○ 藤井、青木、熊谷、ファジーカス、ボンズ、ヒース、(カルファニ)

△ 篠山、大塚、長谷川

[評] 外国籍の負傷離脱と篠山選手が思ったほど以前の調子が戻ってきていないこともあり、本調子を出せない状態の川崎。シューター陣の中で唯一絶好調の辻選手はゲームメイクでもチームを牽引し、コンボガードとして成長しつつある。そして第2の藤井祐眞、増田選手の活躍にも期待。

 

横浜 B コルセアーズ

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◎ 森井、チェンバース、モリス、ベクトン、カーター

○ 生原、須藤、竹田、秋山、森川、小原、ケドリック、アウダ、河村

△ なし

[評] ほぼ全員が期待以上の役割を果たした前半戦。特に森井選手は才能を開花させたと言っていいだろう。順位が思ったよりも上にいっていないのは、生原選手の思わぬ離脱と全体的に他チームよりも期待予想値が低かったため。潜在能力の高さは証明した。ここからは逆襲のジャイアントキリングを起こすだけ。


新潟アルビレックスBB

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◎ 柏倉、ロスコ・アレン

○ 納見、星野、西田、水野、ウォッシュバーン、ダーラム

△ 五十嵐、佐藤、池田、林、大矢

[評] 外国籍が目まぐるしく変わり未だ主力も本調子ではない新潟だが、苦しいながらも接戦を勝ち切った試合が幾つかあった。強豪との対戦が増える後半戦、特別指定選手などの若い力をブーストに 1 つでも上の順位を目指す。林選手は予想値を高くつけすぎたかもしれない。ごめん。


富山グラウジーズ

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◎ 宇都、岡田、松脇、水戸、前田、橋本、マブンガ、ソロモン

○ 山口、城宝、(阿部)

△ スミス

[評] 比類ないスタッツのマブンガ選手を筆頭に、ほぼ全員が大活躍したと言える富山。特に新人の松脇選手は過大予想とも思われた内容の倍をクリアし、チーム内で比較しても評価が高い。唯一、昨季大けがで離脱していたスミス選手は膝の調子がまだ万全ではないのか、未だリバウンド / ダンクともに躊躇が見られる。ゴール下の横綱、万全の土俵入りが待たれる。


信州ブレイブウォリアーズ

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◎ 西山、大崎、栗原、三ツ井、ホーキンソン、マーシャル

○ 山本、井上、佐藤、マクヘンリー

△ 小野、ヤン

[評] B1での戦いはもっと厳しい結果になるかと思われたものの、既存選手と新獲得選手の融合で今のところはまずまずの成績をあげた信州。特に西山選手は「よくぞB2(さらに前はB3)にこんな才能が隠れていたな」と驚くばかり。ホーキンソン選手とともにチームの核となって後半戦も牽引が期待される。小野選手、ヤン選手は奮起が必要か。


三遠ネオフェニックス

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◎ 川嶋、鈴木、イェロヴァツ

○ 寺園、 山本(柊)、岡田、西川、ハント、津屋、(北原)

△太田、ラベナ、ミリェノヴィッチ

[評] 非常に厳しい結果になっているが日本人選手の出来は思ったよりは悪くはない。期待が高いラベナ選手だが実際のところは大卒1年目のルーキー。チームの中心に据えるには早すぎた感もあり、スカウトとフロントスタッフの意向が噛み合っていないような不安も受ける。新型コロナの影響で外国籍選手の合流が遅れ、その外国籍選手の調子も今一つ。同郷のHCとともに立て直しが急務。


シーホース三河

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◎ 柏木、長野、金丸、シェーファー、ガードナー

○ 川村、加藤、高橋、根來、ウィティングトン、コリンズワース

△ 熊谷

[評] 昨年の不調がウソのように開幕ダッシュに成功。選手の好調も相まって、完全に「やりたいことができている」状態。注目選手としていた川村選手、シェーファー選手が絶好調、"金沢高校の星" 長野選手は泥臭いディフェンスで相手をかき乱す。後半戦は川村選手、金丸選手、ウィティングトン選手による 3P 王争いにも注目。


名古屋Dドルフィンズ 

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◎ 齋藤、安藤、張本、バーレル

○ 小林、笹山、木下、中東、中務、菊池、ライオンズ、エアーズ

△ 狩野

[評] ファンの間でも前半のチーム MVP は齋藤選手を推す声が多いだろうと思われるが昨季の成績からすれば順当。ただ、それ以外の新加入選手が実力を発揮できているかは疑問符が付き、特に外国籍選手の融合が目下の課題。それでもほぼ狙った結果が出せているのだからチームの底力のなせるところだろう。試合の中で更なる進化を果たす姿をファンに見せたい。

 

滋賀レイクスターズ

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◎ 狩俣、村上、晴山、ハミルトン、ブラント

○ 伊藤、谷口、前田、今川、頓宮、オクテウス

△ 

[評] 全体順位で12位タイにつける滋賀。ハミルトン選手に注目が集まるが、ここでは村上選手の躍進を挙げたい。スラムダンク奨学生経験者が満を持してのB1参戦、昨年入籍したのも刺激を与えたか。チームはここまで下位との対戦が多かったとは言え、勝利の中にA東京、宇都宮といった強豪を撃破したのも事実。実力がフロックでないことを証明したい。

 

京都ハンナリーズ

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◎ ライス

○ 久保田、會田、石谷、細川、満田、永吉、サイモン、(内海、ハーパー)

△ 寺嶋、大庭、松井

[評] 京都も外国籍選手合流の遅れの影響は見られるが、それよりも昨シーズン台頭してきた若手と新加入選手をうまくバランスできていない。今季注目だったうち寺嶋選手は試合に出場しているが、大庭選手は出場機会にすら恵まれず、好調を示しているのはライス選手のみ。彼を中心に立て直しを図りたい。


大阪エヴェッサ

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◎ 橋本、ドンリー、ブラウン、ニュービル

○ 中村、角野、スタツ、高原、(伊藤、合田)

△ 駒水、土屋、ハレルソン

[評] 昨年にも起きた伊藤 / 合田選手の離脱という悪夢が再び起きてしまったが、外国籍PGのニュービル、エース橋本選手、アイラ・ブラウン選手を中心に苦しい時期を持ちこたえた。11月中旬まで苦しんだものの、11/11 の試合からの成績が 10 勝 5 敗と大きく調子を上げてきた。宇都宮、琉球、千葉、A東京と星を分け合い、完全に追撃態勢に入った大阪は今最も危険な存在だ。

 

島根スサノオマジック

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◎ 阿部、ブルックス

○ 山下、北川、神里、後藤、杉浦、小阪、ウィリアムス、トラビス、(橋本、白濱)

ビュフォード

[評] 実績があり期待の新加入だった白濱選手と橋本選手がケガの影響で離脱。後半は厳しい戦いが続いている。日本人選手の中では若手の阿部選手が出色の出来で、一時期スターターから外れたものの再びスターティング 5 に名を連ねるようになった。後半戦に向けて、攻撃面でのバリエーションの少なさをいかに改善するか。

 

広島ドラゴンフライズ

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◎ アイザイア、ケネディ、エチェニケ

○ 岡本、古野、田中、朝山、森山、谷口、トレイラー、セントフォート、佐土原

△ 田渡、荒尾

[評] ほぼ B2 時の戦力のまま B1 に挑んだ今季、予想通りとは言えかなり苦戦が目立つ。獲得した新戦力もまだ完全にはフィットせず。好材料ケネディ選手の帰化と、孤軍奮闘で気を吐くアイザイア選手の存在か。降格がない今季、早々に消化試合に突入するのだけは避けたいところ。

 

琉球ゴールデンキングス

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◎ 並里、今村、田代、エバンス、クーリー

○ 石崎、岸本、牧、船生、ナナーダニエル、(ティリ)

△ 小野寺、満原

[評] ブザービーター勝利など劇的な勝ち方もあったものの前半戦は順当に星を上げた。今村選手、船生選手、エバンス選手と言った新加入選手が好調で、"琉球ファンタジスタ" こと並里選手も絶対的エースの風格。長期離脱となったティリの代わりで加入したシモンズは、シーズンが始まって以降どこかしらのチームでプレイしてきただけにチームにフィットするのも早いだろう。

 

まとめ

後半戦抜け出すのはどこか!? CS に出場するのは!?

ドキドキですね!